スコーンの作り方「2」フードプロセッサーと手作業の混合
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
この投稿では、スコーンの作り方「2」として「フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)」を紹介します。
スコーンの作り方を、4つの作り方「手で作る方法(ベーシック編)」「フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)」「フードプロセッサーを主に使う方法(最速の作り方)」「製菓道具を使わない方法」で紹介する第2回目です。
紅茶教室でお出しするスコーンはこの作り方です。フードプロセッサーを持っている人にスコーンのレシピを教える時は、この方法をお教えしています。
なお、今回試しているスコーンの4つの作り方の材料の配合はすべて同じ。作り方を少しずつ変えています。自分に合う作り方を見つけていただければ嬉しいです。なお、材料や配合の見直しは別の機会に行います。
スコーンの作り方「2」フードプロセッサーを使う方法/材料
【材料】四人分(やや小ぶりのスコーン8個分)
- 薄力粉(ドルチェ)・・・140g
- 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・60g
- ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・5g
- きび砂糖・・・18g
- 塩(ゲランド)・・・2g
- バター(無塩発酵)・・・50g
- 全卵・・・40g
- 牛乳・・・40~50g
→ スコーンミックス粉
液体部分の分量が80~90gが適しています。ガスオーブンや高性能のオーブンを使う場合、しっとりが好きな方は多めにしてみてください。80~120g程度が許容範囲です。
スコーンの作り方フードプロセッサーを使う方法/作り方概要
- フードプロセッサーに粉類、砂糖、塩を入れ、10秒ほど回す。バターを入れ、20~30秒回す
- 「1」をボールに出し、卵と牛乳を加え、カードなどでザックリと合わせる。カードで塊を切るように、水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる。ボールに押し付けるようにまとめる。多少ムラがあっても構わない。
- カードで半分に切り、重ねるを2~4回しながら一かたまりにする。ラップで包み形を整え、冷蔵庫で約30分休ませる
- 粉をふったまな板などに生地をのせ、麺棒で約2cmの厚さに伸ばす。直径6㎝くらいの抜型で抜く。残りの生地はまとめ、2cmの厚さに伸ばし4等分に切る
- 生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。焼き上がったら網に乗せて粗熱をとる ※温度・焼き時間は調整してください
スコーンの作り方フードプロセッサーを使う方法/作り方詳細
Step0.下準備
バターを1cm角または薄切りにする。
材料をすべて冷やす。必須ではないが粉類も1時間程度冷やしたほうがやりやすい。
1.フードプロセッサーに粉類、砂糖、塩を入れ、10秒ほど回す
フードプロセッサーに粉類(薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー)、砂糖、塩を入れ(※スコーンミックス粉を使う場合、脱酸素剤は取り除く)10秒ほど回す。粉類をふるうかわりの作業です。
バターを入れ、20~30秒回す。
この工程だけが「1・手で作る方法(ベーシック編)」との違い。以降は同じ作業をします。
手で行うよりも短時間でよい状態にでき上がります。
2.卵と牛乳を加え、カードなどでザックリと合わせる
卵と牛乳を加え、カードなどでザックリと合わせる。カードで塊を切るように、水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる。カードがなければ、木べらや手でもできます。
2.こねないで生地を押し固める
ボールに押し付けるように一まとめにする。こねない。押し固める感じです。
水分の多い箇所、粉っぽい箇所のムラが多少あっても問題ありません。
3.カードで半分に切り、重ねるを2~4回し生地をまとめる。
カードで半分に切り、重ねるを2~4回くらいしながら一かたまりにする。
まとめた生地をカードで切る作業1回目
切った生地を重ねる。ポロポロした箇所をまとめる。まとまりにくかったら、ギュッと押し固める。
カードで切る作業2回目。
切った生地を重ねる2回目。生地が少しまとまってきた。
生地の形を整え、切る作業3回目。
切った生地を重ねる3回目。生地がまとまってきた。
生地がベタベタして扱いにくくなっていたり、なめらかにまとまってきたら作業終了。今回はまだ少しムラがあるため、あと1回切る作業を行いました。
切る作業4回目
切った生地を重ねる4回目。多少ムラはあるがまとまっているため作業終了。
ふっくら柔らかめが好きな人はあと1回くらい切って重ねるを行っても構いません。
ラップで包むかビニール袋に入れ、形を整え、冷蔵庫で約30分休ませる。
切って重ねる目安は生地がまとまるまで。ベタつき扱いが難しなった場合やなめらかにまとまってきたら作業ストップ。粉っぽくまとまらないような時は着る回数を増やしましょう。
切って、重ねる、回数を増やすとふっくら仕上がり、切って、重ねる、回数が少ないと膨らみが弱くどっしりします。
4.粉をふったまな板などに生地をのせ、麺棒で約2cmの厚さに伸ばす
冷蔵庫で冷やした生地を粉をふったまな板などにのせ、麺棒で厚みが2㎝くらい、抜型をのせてみて4個抜ける大きさまで伸ばしましょう。
直径6㎝くらいの抜型で4個分抜く。
残りの生地は一まとめにし、2cmの厚さに伸ばしたら、4等分に切りましょう。2回目は抜かないでカットします。3回目の生地を出さないためです。
5.オーブンで焼く
生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。焼き上がったら網に乗せて粗熱をとりましょう。
※オーブンの性能によるので温度・焼き時間は調整してください。温度190~210℃。焼き時間15~20分
焼き上がりの状態
ほどよい加減に焼き上りました。ベーキングパウダーが少ないレシピなので大きくは膨らみません。
切って重ねる回数を増やしたり、軽くこねたりすると膨らみがやや大きくなります。
クリームティーしよう
スコーンを楽しむティータイムはクリームティー。
たっぷりのミルクティー。スコーンにクロテッドクリームとジャムを用意しましょう。
半分に割ったスコーンにクロテッドクリームとジャムをのせていただきましょう。相棒はミルクティーがおすすめ。ストレートティーでもよいのですが、ミルクティーがより一層スコーン+クロテッドクリーム+ジャムの風味を引き立てます。
スコーンの作り方
- 手で作る方法(ベーシック編)
- フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)←このページ
- フードプロセッサーで生地を作る方法(最速の作り方)
- 製菓道具を使わない方法
- スコーンの4つの作り方まとめ
次の投稿では、フードプロセッサーで生地を作る方法を紹介します。よろしければ、また見に来てください。