スコーンの作り方「1」ベーシック編
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
この投稿では、スコーンの作り方「1」として「手で作る方法(ベーシック編)」を紹介します。
スコーンの作り方を、4つの作り方「手で作る方法(ベーシック編)」「フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)」「フードプロセッサーを主に使う方法(最速の作り方)」「製菓道具を使わない方法」で紹介する第1回目です。
材料の配合はすべて同じ。作り方を少しずつ変えています。自分に合う作り方を見つけていただければ嬉しいです。なお、材料や配合の見直しは別の機会に行います。
スコーンの作り方「1」ベーシック編/材料
【材料】四人分(やや小ぶりのスコーン8個分)
- 薄力粉(ドルチェ)・・・140g
- 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・60g
- ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・5g
- きび砂糖・・・18g
- 塩(ゲランド)・・・2g
- バター(無塩発酵)・・・50g
- 全卵・・・40g
- 牛乳・・・40~50g
液体部分の分量が80~90gが適しています。ガスオーブンや高性能のオーブンを使う場合、しっとりが好きな方は多めにしてみてください。80~120g程度が許容範囲です。
→ スコーンミックス粉
スコーンの作り方ベーシック編/作り方概要
1.ボールに粉類(薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー)をふるい入れる。小さくカットしたバターを入れ、粉をまぶしながら指先で潰す。※カードで切り混ぜてもよい。
バターが小さくなったら、手の平をすり合わせ粉とバターを馴染ませる。
砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる。
2.卵と牛乳を加え、カードなどでザックリと合わせる。
カードで塊を切るように、水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる。
ボールに押し付けるようにまとめる。多少ムラがあっても構わない。
3.カードで半分に切り、重ねるを2~4回しながら一かたまりにする。ラップで包み形を整え、冷蔵庫で約30分休ませる。
4.粉をふったまな板などに生地をのせ、麺棒で約2cmの厚さに伸ばす。
直径6㎝くらいの抜型で4個分抜く。残りの生地はまとめ、2cmの厚さに伸ばし4等分に切る。
5.生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。
紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。
焼き上がったら網に乗せて粗熱をとる ※温度・焼き時間は調整してください
スコーンの作り方ベーシック編/作り方詳細
1.ボールに粉類をふるい入れる
ボールに粉類(薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー)をふるい入れる。ボールに粉類を入れ、泡だて器で混ぜても構いません。※スコーンミックス粉を使う場合、脱酸素剤は取り除いてください。
バターを1cm角または薄切りにする。
カットしたバターを入れ、粉をまぶしながら指先で潰す。※カードで切り混ぜてもよい。バターが小さくなったら、手の平をすり合わせ粉とバターを馴染ませる。粉チーズのような状態にする。白かった粉が黄色みをおびバターの香りがする。
砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる。
2.卵と牛乳を加え、カードなどでザックリと合わせる
卵と牛乳を加える。
カードでザックリと合わせる。カードで塊を切るように水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる。
または、木べらで混ぜ、手で水分の多い塊をつぶしながら粉っぽい部分と馴染ませる。
こねないでボールに押し付けるように一まとめにする。
水分の多い箇所、粉っぽい箇所のムラが多少あっても問題ありません。生地のかたまり加減もムラがあっても問題ありません。
3.カードで半分に切り、重ねるを3~4回しながら一かたまりにする
カードで半分に切り、重ねるを3~4回くらいしながら一かたまりにする。
切る目安は生地がだいたいまとまるまで。ベタつきがあり2~3回くらい切って重ねるをしたらまとまっていたらストップ。粉っぽくまとまらないような時は切る回数を増やしましょう。
切って、重ねる、回数を増やすとふっくら仕上がります。柔らかくなります。切って、重ねる、回数が少ないとザックリしますが、膨らみが弱くどっしりします。
ラップで包むかビニール袋に入れる。袋やラップの上から軽く揉みながら形を整える。冷蔵庫で30分程度休ませる。
※カードを使わないで、軽くこねながらまとめる方法は、「4・製菓道具を使わない方法」で紹介します。
4.粉をふったまな板などに生地をのせ、麺棒で約2cmの厚さに伸ばす
冷蔵庫で冷やした生地を粉をふったまな板などにのせ、麺棒で厚みが2㎝くらい、抜型をのせてみて4個抜ける大きさまで伸ばしましょう。
4.抜型で抜く
直径5.5~6㎝くらいの抜型で4個分抜く。
残りの生地は一まとめにし2cmの厚さに伸ばしたらナイフで4等分に切りましょう。
2回目は抜かないでカットします。3回目の生地を出さないためです。
5.オーブンで焼く
生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。焼き上がったら網に乗せて粗熱をとりましょう。
※オーブンの性能によるので温度・焼き時間は調整してください。温度190~210℃。焼き時間15~20分
焼き上がりの状態
今回は、粉類を冷やさないで作ったため、「2」の後半から少しベタツキが出始めていました。そのため、生地にムラがあったのに、切って重ねるを2回しかしませんでした。
生地がベタついた、切って重ねるが少なかったため、焼き上がりの膨らみがやや低かったです。食べた感じは重たくなくて問題なかったのですが、少しだけ膨らみの高さが低かったです。
切って重ねるを2回は少なかったです。多少ベタついても3~4回はやったほうがよいでしょう。
クリームティーしよう
スコーンを楽しむティータイムはクリームティー。
たっぷりのミルクティー。スコーンにクロテッドクリームとジャムを用意しましょう。
半分に割ったスコーンにクロテッドクリームとジャムをのせていただきましょう。相棒はミルクティーがおすすめ。ストレートティーでもよいのですが、ミルクティーがより一層スコーン+クロテッドクリーム+ジャムの風味を引き立てます。
スコーンの作り方
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- フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)
- フードプロセッサーで生地を作る方法(最速の作り方)
- 製菓道具を使わない方法
- スコーンの4つの作り方まとめ
次の投稿では、フードプロセッサーと手作業の混合で作るスコーンの作り方を紹介します。よろしければ、また見に来てください。