スコーンの作り方「4」製菓道具を使わない方法
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
この投稿では、スコーンの作り方「4」として「製菓道具を使わない方法」を紹介します。
スコーンの作り方を、4つの作り方「手で作る方法(ベーシック編)」「フードプロセッサーと手作業の混合(おすすめ)」「フードプロセッサーで生地を作る方法」「製菓道具を使わない方法」で紹介する第4回目です。
製菓道具を使わないというのは、プラスチックカードや抜型、麺棒などお菓子作りに使う道具を使わないという意味です。フードプロセッサーも使いません。ボウル、まな板、包丁、オーブンは使います。麺棒はお持ちでしたら使ったほうが楽です。
今回は「生地を休ませて焼く」「生地を休ませないですぐに焼く」の2パターン作ってみました。
なお、今回試しているスコーンの4つの作り方の材料の配合はすべて同じ。作り方を少しずつ変えています。自分に合う作り方を見つけていただければ嬉しいです。なお、材料や配合の見直しは別の機会に行います。
スコーンの作り方「4」製菓道具を使わない方法/材料
【材料】四人分(やや小ぶりのスコーン8個分)
- 薄力粉(ドルチェ)・・・140g
- 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・60g
- ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・5g
- きび砂糖・・・18g
- 塩(ゲランド)・・・2g
- バター(無塩発酵)・・・50g
- 全卵・・・40g
- 牛乳・・・40g
→ スコーンミックス粉
液体部分の分量が80~90gが適しています。ガスオーブンや高性能のオーブンを使う場合、しっとりが好きな方は多めにしてみてください。80~120g程度が許容範囲です。
スコーンの作り方「4」製菓道具を使わない方法/作り方概要
- ボールに粉類を入れ、混ぜる。バターを加え、粉をまぶしながら指先で潰す。バターが小さくなったら、手の平をすり合わせ粉とバターを馴染ませる。砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる
- 卵と牛乳を加えザックリと合わせる。水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる
- ボールの中で軽くこねながらまとめる
- 粉をふったまな板などに生地をのせ、手で均一に押し広げる。約2cmの厚さに伸ばす。包丁で8等分にカットする
- 生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。焼き上がったら網に乗せて粗熱をとる ※温度・焼き時間は調整してください
スコーンの作り方「4」製菓道具を使わない方法/作り方詳細
1.ボールに粉類を入れ混ぜる
ボールに粉類(薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー)を入れる。※スコーンミックス粉を使う場合、脱酸素剤は取り除いてください。
粉をふるう作業のかわりに、スプーン、箸や指先などで丁寧に混ぜる。泡だて器があれば泡だて器で混ぜる。ふるいがあれば粉をふるう。
バターを小さくカットして加える。粉をまぶしながら指先で潰す。バターが小さくなったら、手の平をすり合わせ粉とバターを馴染ませる。
指先にバターの粒を感じなくなるまで行う。白かった粉が黄色っぽくなり粉チーズのような状態にする。
砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる。
2.卵と牛乳を加えザックリと合わせる
卵と牛乳を加えザックリと合わせる。スプーン、箸、ヘラなどで混ぜる。指先でもよい。
水分の多い部分と粉っぽい部分を馴染ませる。水分の多い箇所を指先でさき、粉っぽい箇所と馴染ませる。※カードの場合の切り混ぜる作業。
大小のそぼろ状になる。この時、ベタついていないのが理想的。ベタベタするようなら、冷蔵庫で休ませる。
3.軽くこねながらまとめる
ボールの中で軽くこねながらまとめる。多少ムラがあっても構わないので、全体がなめらかになるまで軽くこねながらまとめる。
まとめることはできたが、生地がベタベタするようなら、ビニール袋かラップに包み冷蔵庫で30分休くらいませる。生地にベタつきがない場合は、すぐに生地をのばす作業をする。
4.生地をのばす
粉をふったまな板などにのせ、手で丸く押し広げながら2㎝くらいの厚み、直径13~14㎝にのばす。なるべく均一の厚みにする。※麺棒があれば麺棒でのばすほうが楽できれいな形になります。
包丁などで8等分にカットする。※抜型で抜いてもよい。
今回はカットした生地の半分はですぐに焼き、半分は冷蔵庫で寝かせてから焼きました。
5.オーブンで焼く
生地の表面に卵(分量外・材料の残り)を塗る。紙を敷いた天板に並べ、予熱したオーブン200℃前後で15~20分焼く。焼き上がったら網に乗せて粗熱をとりましょう。
※オーブンの性能によるので温度・焼き時間は調整してください。温度190~210℃。焼き時間15~20分
焼き上がりの状態
休ませないですぐに焼いた生地と休ませてから焼いた生地の焼き上がりは、見た目の差は少ないです。
休ませないで焼いた生地のほうが、焼き色が少しだけ濃く、触ると全体が少し固めです。すぐに焼くと生地の温度が高いからしっかり焼けているからだと思います。
食べた感じは“比べると”休ませたほうが少しだけよい。食感がよく風味も僅かながらよかったです。とはいえ、思ったほどの差はなかった。けど、違いはあります。
比べなければ、休ませないほうのスコーンも普通に美味しいです。
もう少し検証をしてみたいのですが、家庭で楽しむのなら休ませないで時短で作るのもアリだなと思いました。
クリームティーしよう
スコーンを楽しむティータイムはクリームティー。
たっぷりのミルクティー。スコーンにクロテッドクリームとジャムを用意しましょう。
半分に割ったスコーンにクロテッドクリームとジャムをのせていただきましょう。相棒はミルクティーがおすすめ。ストレートティーでもよいのですが、ミルクティーがより一層スコーン+クロテッドクリーム+ジャムの風味を引き立てます。
4つの作り方のまとめは次回以降の投稿でお話します。よろしければ、また見に来てください。