
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
夏季休業のあいだに、パラブーツの革靴を3足まとめて磨きました。
かかった時間は2時間ほど。夕方に始めたのですが、まだまだ暑くて汗だくに…。腰も痛くなりました。けれど、不思議と気持ちはすっきり。終わったあとには、小さな達成感と心地よいリフレッシュ感が残りました。
人によっては「2時間で3足?短いね」と思うかもしれません。けれど、月に1度くらいは磨いていますし、日常的に履いている靴も10足ほど。雨の日以外はそこまで汚れませんから、じっくり時間をかけて“元の状態に戻す”ようなイメージで磨いています。
「靴を磨きなさい。そして自分を磨きなさい」
オルガ・ベルルッティの有名な言葉があります。
「靴を磨きなさい。そして自分を磨きなさい。」
手入れの行き届いていない靴を履くのは、やっぱりいただけない。特に私のように自営業をしていると、人と会う機会も多いもの。身だしなみは、相手への礼儀でもあると思うのです。
たとえば紅茶をいれるティーポットを、きれいに保ち続けるのと同じこと。
毎日のお茶の時間を気持ちよくするためには、お手入れが欠かせませんよね。
それと同じように、私の足元を支えてくれる靴も、手をかけて磨くことで、より良い時間をくれる存在になります。
靴から見えてしまうもの
「靴を見て、人を見る」そんな言葉があります。
正直なところ、それは偏見ですし、ときに差別的なものかもしれません。けれど現実には、靴一足で判断してしまう人がいるのも事実。どんなに良い仕事をしていても、“そんなことで”付き合ってもらえない場合もあるのです。
もちろん、高価な靴を履くことがすべてではありません。体に合った良い靴を選ぶのは大切ですが、それよりも「手入れが行き届いているかどうか」が人の印象を変えます。
高い靴でなくても、きれいに磨かれた靴を履いていれば、それだけで堂々と歩ける気がします。
靴を磨くと、自分も整う
私自身、靴を磨いている時間は、靴だけでなく自分を整える時間でもあります。
革が艶を取り戻すように、気持ちも新しくなる。そうして、また新しい一週間を迎えることができるのです。
靴がきれいになると、心もリフレッシュ。
美味しい紅茶でも、リフレッシュ。
連休明けも元気に働けそうだ、そんなふうに思えます。