進化版クラフトコーラの作り方
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
今年も作りました自家製クラフトコーラ。
昨年はやや手軽を優先していましたが、今年は美味しさを優先しました。味の決め手は、スパイスの種類と質、バニラの有無、砂糖の種類などになるので、そのあたりを意識して試作を何度かしてみました。
細かい説明は後にするとして、まずはレシピを紹介しますね。
自家製クラフトコーラ2022の作り方
コーラシロップレシピ
- クローブ 4g
- カルダモン 4g
- シナモンスティック 2本
- 八角 1個
- バニラビーンズ 5~6㎝
- レモン 1個
- ライム 1個
- 甜菜糖 400g
- 水 400g
- アールグレイ茶葉 3g
コーラシロップの作り方
- カルダモンは半分に切る
シナモンスティックの紙をはがす
バニラビーンズは厚みを半分に割き中から種をしごき出す。鞘と種両方使う
レモンとライムは5㎜幅くらいにスライス - 鍋にアールグレイ以外の材料を全て入れ、中火で加熱する
沸騰したら弱火にし、10分程度煮る - 中火に戻し煮立たせる。アールグレイの茶葉を加え、火を止める
3回くらい混ぜ茶葉を馴染ませる。蓋をして、冷めるまで置く - 冷めたら濾さずに密閉容器に移し替え、冷蔵庫で1日置く
- 材料を全て濾してでき上がり。スプーンなどで軽く押し材料から液を出す
でき上がり量:450~500g程度。煮詰め方により前後する。500g以上あればやや薄い。
コーラシロップで作るクラフトコーラ(ベーシック)のレシピ
- コーラシロップ 40~60g
- 無糖炭酸水 100~120g
- 氷 適量
※コーラシロップと炭酸水の割合は、シロップ1対炭酸水2(~3)が目安。炭酸水やや多めにすると甘さ控えめシュワシュワ強めになります。お好みで加減してください。
コーラシロップで作るクラフトコーラ(ベーシック)の作り方
- グラスに氷を入れ、炭酸水を静かに注ぎ、コーラシロップを注ぐ
- ロンググラスならストローを添える。ショートグラスならかき混ぜるためのスプーンやマドラーなどを添える
- 軽くかき混ぜいただく
炭酸水を先に入れ、シロップを後に入れると、シロップを注ぐ時点である程度自然に混ざりあいます。そのため、混ぜる回数が少なく済むので炭酸水が抜けにくいです。
クラフトコーラの材料に関して
アールグレイ(紅茶)
書籍やネットで見た他の手作りクラフトコーラのレシピとの一番の違いは紅茶が入っていることでしょう。なぜ紅茶を入れたかというと、コーラに入っているカフェインを入れたかったからです。
紅茶を加えることによってカフェインと微妙な渋みと色が加わります。
紅茶の風味は言われないと分かりません。ただ、柑橘を加えているため微妙に渋味を感じます。それが紅茶っぽく感じるかもしれませんね。
色は甜菜糖を使えば黒っぽくなりますが、砂糖をグラニュー糖やきび砂糖にかえても、紅茶によって茶色くらいにですが色がつきます。
なお、紅茶の種類は、アールグレイかキーマンが断然おすすめです。
砂糖
砂糖は甜菜糖がおすすめですが、グラニュー糖やきび砂糖でも構いません。
黒砂糖を使うと色が黒っぽく仕上がりますが、風味がコーラから離れるように思います。味のキレも悪くなります。カラメルも同じく。あまりおすすめではありません。色を付けたいために加えるのなら半量以下がいいでしょう。このレシピなら100g程度がおすすめ。
グラニュー糖は色がつきませんが、味のキレがよいです。意外とグラニュー糖は悪くありません。グラニュー糖+紅茶は大いにアリです。
スパイス
クローブ、カルダモン、バニラビーンズは必須と感じました。シナモンも必須に近いのですが八角で代用可能に思います。シナモンか八角どちらは必要。クローブ、カルダモンは代用が見当たりません。
バニラビーンズの甘みがコーラ感を強くするのでバニラは必要です。バニラなしでも作っていますが、バニラは入れなくても味は美味しい。たた、コーラ感が弱い。クラフトコーラとして作るのならバニラビーンズを入れましょう。
他のスパイス
ナツメグ、コリアンダー、ローリエ、ペッパーなどをお持ちでしたらプラスしてもOK。わざわざ入れる必要はありません。
生姜を入れてよいのですが、生姜風味のドリンクが飲みたいのならジンジャーエールがおすすめです。個人的にはコーラに生姜は不要に思います。
スパイスは強烈に香るほどではないですから、分量を増やしたり種類を増やしたりしてもよいでしょう。
柑橘
レモンとライムを合わせるのが風味がよいです。柑橘が案外目立ちますから柑橘を弱めたい場合は、どちらか1個にするのではなく、各1/2個がおすすめ。ライムは輸入なので気になるのなら国産レモンだけでも構いません。
柑橘は紅茶と一緒になると渋みが出ます。柑橘の渋みなのか紅茶の渋みなのかは分かりませんが、紅茶を入れない時に比べると渋みを少し感じます。特に紅茶×レモンは渋みが出る。渋みを減らしたい場合は柑橘を半量にするとよいでしょう。
クラフトコーラ2022
自家製コーラを何度も作ってみましたが、このレシピが一番好きです。
複雑な味わいが馴染んでいて「○○の風味が目立つ」がありません。甘い風味:スパイス(漢方ぽさ):柑橘:炭酸水のバランスがよく、甘味:スパイシーな香り:渋味:酸味のバランスがよいです。※3日くらいしたら酸味と渋みは柔らかくなりました。
他の手作りクラフトコーラのレシピに比べると、やや甘い風味(甘さではなく甘い風味)が弱く、やや渋味を感じる大人っぽい味わいではないでしょうか。甘さや甘ったるい風味が強い炭酸水飲料が好き方には微妙かもしれません。
次回は、コーラシロップ使った別のレシピを紹介します。
それではまた。