美味しい紅茶のいれ方1「品質のよい新鮮な茶葉を使う」
カフェや喫茶店、飲食店に紅茶専門店ティークラブがおすすめする『美味しい紅茶のいれ方のセブンルール』。ルール1「品質のよい新鮮な茶葉を使う」を紹介します。
品質のよい茶葉とは?
紅茶の茶葉には等級や品質の差があり、上等な茶葉ほど味はよいです。これ自体は間違いありません。けれども、紅茶の味や香りのの飲みは人それぞれ。好き嫌いと品質は別の話です。
茶葉の品質と好みを合わせて選びましょう。
もう一点、価格と品質はイコールでありません。高価な茶葉は質がよいものが多いのですが、絶対ではありません。
価格は流通経路や輸送方法、希少性、広告費などさまざまな要素によって決まります。なので「高価な茶葉=質がよい」とは限らないのです。ヨーロッパからの輸入紅茶などが代表的ですね。価格は参考程度にするのがよいでしょう。
新鮮な茶葉とは?
新鮮な茶葉は、取れたての新茶という意味ではなくて、製造から時間経過の少ない茶葉、開封後時間の立っていない茶葉のことです。
特に重要なのは、開封後時間の経っていない茶葉を使うことです。
美味しい紅茶を提供するには、開封後1か月以内の茶葉を使いましょう。
とはいえ、2か月3か月経っても問題なく飲むことはできます。飲めないほどに変質の変化・劣化がおきるわけではありませんが、風味は落ちています。徐々にですが…。開封したら1か月程度をめどに、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。
美味しい紅茶のいれ方ポイント1が「茶葉」の理由
なぜ、美味しい紅茶のいれ方の「一番初めの項目に「茶葉」なのか?
紅茶の味は、茶葉が元々持っている味を越えないからです。
料理は、貧弱な食材、古い食材などを調理技術や調理法の工夫、味付けなどで美味しくすることはできます。もちろん限界はあるし、よい素材のほうが美味しい料理になるのは当たり前のことです。
紅茶は、茶葉に湯を注いで蒸らすだけ。
抽出技術やプロの技はありません。誰でもできる簡単なことだけです。
料理のように調理したり、味付けしたりしないので、茶葉が本来持っている味以上にはなりません。
もちろん、いれ方をまったく知らなかったり、間違ったりしたら、折角質のよい茶葉を使っても残念な味になるでしょう。なので、基本は知って欲しいです。あとはいかにして「基本を守れるか」です。
紅茶の味は、茶葉の持ち味を超えない。
紅茶のいれ方は、茶葉の持ち味を100%引き出すためにある。
紅茶のいれ方は、茶葉といれ方をセットで考えないと意味がありません。
だから、一番初めが「茶葉」なのです。
カフェや喫茶店・飲食店で使う茶葉の決め方
紅茶の茶葉は、自分のお店で使う食品(素材)ですから、自分がおいしいと思うもの、自分が気に入ったものを使うのがシンプルな決め方でしょう。
または、自分のお店の見込み客に合うと思ったものを使うのがよいと思います。
自分がよいと思った紅茶葉を見つけたら、「カフェや喫茶店、飲食店の美味しい紅茶のいれ方のセブンルール2~7」を実践してみください。誰にでもできるシンプルなことですから、美味しい紅茶をいれることができるでしょう。