美味しい紅茶のいれ方2「ティーポットでいれる」
カフェや喫茶店、飲食店に紅茶専門店ティークラブがおすすめする『美味しい紅茶のいれ方のセブンルール』。ルール2「ティーポットでいれる」を紹介します。
ティーカップで紅茶を抽出する、鍋や計量カップ、筒状のティーサーバー(コーヒーサーバー)などで紅茶をいれることはできます。けれども、美味しい紅茶をいれるのは難しい。その一方、ティーポットで紅茶をいれるのは単純に簡単なことです。
代用のものを使うと余計な手間はかかるし、難しい。ティーポットは簡単。なので、美味しい紅茶をいれたい時は「ティーポットでいれる」。
ここから先は、「なぜ、ティーポットでいれるのか?」というよりも、ティーポットのメリットを含めつつ「ティーポットで紅茶をいれる時の注意点」をお話します。
ティーポットを使う時の2つの注意点
- 丸いティーポットを使う
- 作る分量に適した大きさのティーポットを使う
丸いティーポットを使う
丸い形状(球体)のティーポットは、茶葉のジャンピングに最適で茶葉の旨味を引き出してくれます。
市販のティーポットはほとんどが丸い形なので、一般的なティーポットを使っていれば、ほぼ問題ありません。
稀に丸くないデコラティブな形状のティーポットもあります。そのタイプは美味しい紅茶を抽出するのには向いていません。丸いティーポットで紅茶を抽出した後に、茶葉を抜いた紅茶を移しかえて使う方が向いています。
筒形のティーサーバーなどは要注意
現実的に使っている人がいたり、使うかもしれないと思う筒形のティーサーバー(フレンチプレス)、三角っぽい形状のコーヒーサーバーや四角っぽい計量ビーカーを使うのは要注意です。
これに関して、私は何度も試しています。全然ダメなわけではありませが、丸いポットが100点満点中90~100点くらいになるとしたら、コーヒーサーバーなどを使うと60~80点前後くらいという感じですね。
この差を微差と見るか、結構違うなぁと見るのはあなた次第ですが、一つだけ言えるのは、「丸いティーポットを越えることはない」ということ。そして、「丸いティーポットを使うことと、他の道具を使うことに手間などの差はない」ということです。
余計な手間や気を使わないで、美味しい紅茶をいれたいのなら、他のもので代用せずに、丸いティーポットを使うことをおすすめします。
作る分量に適した大きさのティーポットを使う
同じ分量、同じ割合で紅茶を作っても、紅茶の味が変わります。
- A:茶葉:4g/湯:300cc
- B:茶葉:8g/湯:600cc
- C:茶葉:4g/湯:300cc
- A=〇:ティーカップ2杯分の紅茶をいれる時は、2杯分を抽出する大きさ(300cc用)のティーポットを使う。
- B=〇:ティーカップ4杯分の紅茶をいれる時は、4杯分を抽出する大きさ(600cc用)のティーポットを使う。
- C=×:ティーカップ2杯分の紅茶をいれる時に、4杯分を抽出する大きさのティーポットを使わない。
同じ分量や同じ割合で紅茶を作っても、紅茶の味が変わります。
ティーポットは、大は小を兼ねません。美味しい紅茶をいれるためには、作る分量に合った大きさのティーポットを使いましょう。
これも試しています。正しいサイズのティーポットが100点満点中90~100点くらいになるとしたら、大きさの合っていないティーポットで紅茶をいれると60~80点くらいという感じですね。
常に一人用(ティーカップ二杯分)のティーポットを使う場合は問題ありません。一人分を作る時もあれば、二人分を作ることもあるから、二人用の大きなティーポットで両方兼ねようは、よろしくないのです。
ランチタイムの食後の紅茶などで、カップ一杯分の紅茶を作る時もあれば、まとめて四杯分の紅茶を作るかもしれないとお考えでしたら、大きなティーポットと一人用の小さなティーポットを両方ともに複数個用意するのがよいでしょう。