紅茶と生姜の香りが、そっと寄り添う焼き菓子
生姜紅茶をつくったあとの生姜。
紅茶の香りがほのかにうつっていて、ふとした瞬間に、いい香りがする。
それがなんだか、もったいなくて。生姜焼きなど料理に使うこともできるけど…。
ただの再利用じゃなくて、「また食べたくなるもの」「また作りたくなるもの」にできたらいいなと思って、焼いてみたケーキです。
ジンジャーティーケーキの材料
18㎝パウンド型1台分
- 無塩発酵バター・・・100g
- きび砂糖・・・80g
- 全卵・・・2個(100~110g程度)
- 薄力粉(ドルチェ)・・・40g
- 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・40g
- ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・2g
- アーモンドプードル・・・40g
- アールグレイ茶葉・・・6g
- 紅茶紅茶の生姜・・・全量
- 生姜紅茶・・・30~50g
ジンジャーティーケーキの作り方
【下準備】
- 前日に生姜紅茶を作る
- 材料を室温にする
- 生姜紅茶の生姜をみじん切りにする
- アールグレイ茶葉をすりつぶす
- アーモンドプードル・薄力粉・強力粉・ベーキングパウダーを合わせてふるう
- 型に紙を敷く
- オーブンを予熱する
【作り方】
- 室温のバターを柔らかく練り、きび砂糖を加え混ぜる
- 全卵を溶きほぐし、少しずつ加えその都度混ぜる(※分離に注意)
- 粉類を加え混ぜる。粉が見えなくなったら、茶葉、生姜、生姜紅茶を加え混ぜる
- 紙を敷いた型に生地を移し表面をならす。中央を低くする
- 天板に乗せオーブンに入れる。180℃で約45分焼く
- 焼き上ったら型から出し、紙をはがし、網にのせて冷ます
粗熱が取れたらラップかビニール袋などで覆い、さらに冷ます
翌日以降が食べごろ。夏場は冷蔵庫で保存する。冷たいままでも食べられるが、食べる分を室温に戻すと口当たりが柔らかくなり風味も増す。
しっとりやさしい味わい
しっとりとした生地のなかで、生姜のぴりっとした辛みと、紅茶のやさしい香りがふんわり重なって、なんだか、ちょっと特別な午後になるような気がしました。
紅茶のパウンドケーキって、ややパサッとしがちですが、このケーキはしっとりで柔らかでキレがよい。
小麦粉が少なめで、アーモンドプードルが入ること。生姜紅茶を入れることが秘訣です。
食べた方から「フォークを入れた瞬間に他とは違うのが分かった!」「しっとりー!」などの声をいただきました。
また、「思ったよりも生姜も紅茶もやさしい」という声も。生姜も紅茶も主張しすぎないでよきバランスになっています。生姜を強めにしたいなら、千切りのまま加えてもOK。
紅茶が好きな方なら、きっと気に入ってくださると思います。
お茶の時間が、もうひとつ楽しみに変わるような、そんなベイクです。
紅茶と生姜がつなぐ、もうひとつの楽しみ
焼きたてを食べたい気持ちをグッと我慢。一晩おいてから、ひと口。
ふわりと広がる香りに、思わず目を閉じたくなるようなやさしさがあります。
そのままでも、紅茶と一緒でも、どちらでも心がほどけていくようです。
少しずつ切り分けて楽しんだり、きれいに包んで贈ったり。そんなふうに、もうひとつ紅茶時間を重ねるような感覚で。
生姜紅茶を作って、ケーキまで焼く。
少し手はかかるけれど、その手間が日々の中に、小さな楽しみをつなげてくれるように思います。