美味しい紅茶のいれ方3「ティーカップ2杯以上いれる」
カフェや喫茶店、飲食店に紅茶専門店ティークラブがおすすめする『美味しい紅茶のいれ方のセブンルール』。ルール3「ティーカップ2杯以上いれる」を紹介します。
「ティーカップ2杯以上いれる」いい方を変えると「ティーカップ1杯分の紅茶を作らない」気がついていない人もいるのですが、実は、紅茶の味の差が出るポイントなのです。
1杯分の紅茶を作っているのなら、2杯分作るだけで、紅茶は確実に美味しくなります。いつも2杯分以上作っている方はスルーしていただいても大丈夫でしょう。
ティーカップ1杯分の紅茶と2杯分の紅茶
- ティーカップ1杯分の紅茶を作る(茶葉=2g・湯=150cc)
- ティーカップ2杯分の紅茶を作る(茶葉=4g・湯=300cc)
ティーカップ1杯分に対して茶葉2g:湯150ccの同じ比率で紅茶を作ります。
同じ茶葉、同じ道具を使い、手順なども同じにします。
でき上がった紅茶の味、香り、水色、渋み、温度、すべて、違います。
まったく同じ比率ですから、頭で考えれば同じは味なるはずですよね。でも、違うのです。この違いは飲んだ人の90%以上が気がつきました。
念のためにいっておきますと「ティーカップ2杯分の紅茶を作る」は美味しい。「ティーカップ1杯分の紅茶を作る」はまずくはないけど、2杯分を作った紅茶よりは確実に劣ります。
ティーカップ一1分の紅茶を作っていた人は、2杯以上作るだけで確実に美味しくなります。
誰でもできることですから必ず実践してください。
作る最低分量、適正分量がある
「ティーカップ1杯分をお客様に提供する時はどうするの?」と思うかもしれませんね。
その場合は、「ティーカップ2杯分を作り、1杯分を提供する」のをおすすめします。
このように考えてみてください。
ご飯を食べる時、茶碗一杯のご飯を美味しく炊けますか?
できなくはありませんが、とても難しいですよね。
ケーキやパンを一人分、一切れ分だけ焼けますか?
焼くだけなら、作りやすい分量を作り、一人分だけ焼くことはできますが、一人分の生地を作るのは、至難の技ですよね。美味しく作ろうと思ったら…。
美味しくするには、作りやすい最低分量があります。
美味しい紅茶をいれる最低分量はティーカップ二杯分です。
ちなみに、三杯分、四杯分の紅茶をいれれば、同じ茶葉でも美味しくなります。少ない分量よりもたくさん作ったほうが美味しいのです。ご飯を1合炊くよりも5合炊いたほうが美味しいのと同じですね。
紅茶のいれ方に技術の差はありません。テクニックで美味しくなることはありません。いれ方での味の差は、基本を守るか、否かです。基本通りにやれば誰でも手軽に美味しい紅茶はいれられます。