
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
先週末から数日の間、長野県の実家に帰っていました。
家族の体調が優れないと聞き、急いで向かうことになったのです。
実家の水は硬水
実家の水道水は、硬水です。
紅茶には軟水がいい、いや本場イギリスは硬水だから硬水がいい、ストレートティーは軟水、ミルクティーは硬水――そんな話も尽きませんよね。
その話はまた別の機会にするとして、今日は別の話です。
家の水が硬水だというのは、いろいろと厄介なことが多いのです。
たとえば、浄水器がすぐに詰まってしまったり、シャワーヘッドが使えなくなったり、洗剤が泡立たなかったり。ご飯もふっくら炊けず、緑茶も紅茶もどこか味が冴えません。
そして今回、改めて気がついたことがありました。
それは、髪の毛がバリバリになる。
そして、髪の癖が出る。
硬水で洗うと髪の毛が固くなる?
シャンプーは持参するので、シャンプーの違いではありませんよ。
洗うたびに髪がきしみ、固くなる感覚があって、「何、この感じ……」と思いながらも、ふと鏡を見て少し笑ってしまいました。髪の癖がいつもよりはっきり出ていて、まるでパーマをかけたようになっていたからです。
私はここ数年髪を伸ばしています。伸ばすと言っても、長さは変えずに切りそろえながらレイヤーを減らしています。徐々に髪の重さが出るというか、毛量が増えてきているので、今回洗ったときには今まで以上に髪の洗いにくさ、そして軋みを感じました。
広島に戻って同じシャンプーで洗うと、髪はサラサラ、乾くとフワフワに。そして、癖が出にくい。
ストレートヘアの人にとっては軟水は強い味方のようです。癖を生かしたい人にとっては、少し難しくもあります。
外国の方の、パーマのようにくるくるした髪を見かけるたびに、体質や毛質の違いなのだと思ってきましたが、水質も少しは関係しているのかもしれない、そんなことを思いました。
硬水には、髪の癖を引き出してくれる面白さもあると感じます。けど、風呂上がりの水がヌルヌルと体にまとわりつき、髪の毛を絞っても水気が減らない感じは、いつまで経っても馴染まないですね。
軟水が飲める、贅沢なこと
考えてみれば、水道水が軟水で美味しく飲めるというのは、とても贅沢なことなのかもしれませんね。
水道水が軟水だから、ご飯が美味しく炊ける。料理が美味しい。紅茶が美味しい。
水は、紅茶だけでなく、暮らしの心地よさにまで関わっているのだと、改めて感じた帰省でした。