美味しいミルクティーのいれ方を紹介する前に、「美味しいミルクティーとは?」
ティークラブでは、コクがあり、まろやかで、味わい豊かなミルクティーを美味しいミルクティーをしています。あっさりサッパリしたミルクティーではありません。
そんなコクがありまろやかな美味しいミルクティーのいれ方を紹介します。シンプルな方法で別格な味わいのミルクティーがいれられるようになるでしょう。
美味しいミルクティーのいれ方
紅茶のいれ方の手順やポイントは、通常のストレートティーと全く同じです。
美味しい紅茶は、実にシンプル。とても簡単。 コーヒーや緑茶よりもはるかに簡単です。 「コーヒーは淹れられるけど、紅茶は…」という人は、勘違いをしている人がほとんどです。 好みの茶葉と手軽な道具があれば、気軽に、手軽に、美味しいは紅茶いれられます。 紅茶に慣れていない人...
【ミルクティーのレシピ】一人分(1ポット=ティーカップ2~3杯分)
- 茶葉 8g(ティーメジャー2杯)ストレートの2倍量
- 湯 300cc(ストレートと同じ)
- 蒸らし時間 3分(ストレートと同じ)
- 牛乳 100ml前後(紅茶の1/3~1/2)
ミルクティーのいれ方の手順
- 汲み立ての新鮮な水を沸かす
- 温めたティーポットに茶葉を入れ、湯を注ぐ
- 蒸らす(ジャンピングが起こる)
- 温めた別のティーポットに茶葉を濾しながら移し替える
- ティーカップに注ぎミルク(好みで砂糖)を加える
汲み立ての新鮮な水を沸かす
水道の蛇口から出た汲み立ての新鮮な水を沸かしましょう。浄水器の使用はOKです。
やかんの蓋は閉めて沸かし、湯気が勢い良く出て、湯気がハッキリと見えるくらいまで沸かしましょう。湯気が出始めたくらいでは沸騰していません。※湯気を確認する時は火傷に注意
慣れないうちは、沸騰したと思ったら蓋を開けて確認すると安心です。大きな気泡がボコボコト出るまで沸かしましょう。※蓋を開ける際には火傷に注意
温めたティーポットに茶葉を入れ、湯を注ぐ
ティーポットに湯を注ぎ、温まったら湯を捨てましょう。
温めたティーポットに茶葉を入れます。茶葉の分量は約8g(ティーメジャー2杯)
ティーポットの8分目くらいまで湯を注ぎましょう。
蓋をして蒸らす
湯を注いだら、すぐにふたをして蒸らします。
蒸らし時間の目安は3分。蒸らし時間はストレートティーと同じです。
蒸らしの間にジャンピングが起こります。
湯を注いだ直後は、茶葉が上部に浮かび上がり、少しすると茶葉が上下に動きます。この動きをジャンピングといい、美味しい紅茶を抽出する重要なプロセスです。
別のティーポットに茶葉を濾しながら移し替える
蒸らし終わったら、温めた別のティーポットに茶葉を濾しながら移し替えましょう。茶葉を多くいいれているため二杯目の紅茶が濃くなることを防ぐためです。
ティーポットが一つしかない場合
蒸らし終わったティーポットの中は、上部が薄く、下部が濃くなっています。そのまま注ぐと一杯目は薄く、二杯目は濃すぎます。
解消法として、スプーンで底のから「上下に混ぜるイメージで」ティーポットの中を軽~く2回くらい混ぜ、ポットの中の紅茶の濃さを均一にします。
それからティーカップに注げば、一杯目が丁度良い濃さになります。二杯目は濃くなりますが、混ぜない場合によりは柔らかいです。ミルクを多めに加えるか、湯で割ってからミルクを加えてみてください。
ティーカップに注ぎミルクを加える
ティーカップに注ぎ、ミルクを加えてでき上がりです。砂糖は好みですが、砂糖を加えると味に厚みが出ます。
美味しいミルクティーにする紅茶とミルクのバランスは、『濃い紅茶2~3対ミルク1』です。
ミルクティーが好きな人は、『茶葉2倍紅茶2対ミルク1』が黄金比。
ストレートティーが好きなかたがミルクティーにする場合は、『茶葉2倍紅茶3対ミルク1』のバランスが紅茶強めでよいでしょう。
ミルクは人肌に温める
ミルクをたっぷりと加えるので、冷たい牛乳を加えると紅茶がぬるくなってしまします。牛乳は人肌~お風呂の温度(40℃前後)に温ましょう。沸かすと臭みがるので、温め過ぎはNGです。
ミルクが先か?紅茶が先か?
自分でいれた紅茶は、味や濃さが分かっていますから、ミルクは先に入れても、後から入れても構いません。当店は、紅茶を先にティーカップに注ぎ、ミルクを後から注ぐ手順をおすすめしてますが、どちらが先でも構いません。
あなたは、ミルクティーを飲む時「ミルクを先にティーカップに入れますか?」「紅茶を先にティーカップに入れますか?」 この話、知っている人は多いと思います。有名な話ですからね。 当店の考えを先に言うと『状況によるので、“どちら先が良い”と決めつけるのはナンセンス』だと思っています。 ...
最後に…
最もシンプルな美味しいミルクティーのポイントは、茶葉を増やし、濃い紅茶をいれ、ミルクをたっぷりと入れることです。
ストレートティーの濃さの紅茶にミルクを入れたミルクティー、蒸らし時間を長くした紅茶にミルクを入れたミルクティーより、紅茶の風味が生きていて、コクがありながらまろやかで飲み応えのあるミルクティーができます。
この方法は当店の一方的なおすすめではなくて、20年以上にわたり紅茶教室やイベント・専門学校の授業などを通して試したものをベースに考えたものです。
紅茶に詳しいかた、紅茶に馴染みのないかた、小学生から80代くらいのかたまで、いろいろな人に飲んでもらい声をいただきブラッシュアップを重ねた方法です。
一部、いわゆる「教科書通り」とは違う考え方をしていますが、誰が考えたのか分からない常識よりも紅茶の飲んだかたのリアルな声を優先したことによります。
もちろん、この方法が絶対的な正解ではありませんが、頭でっかちにならないで試していただければ嬉しいです。