「水出しアイスティー」と「熱湯抽出→急冷式のアイスティー」の比較。その2アッサム編
※このページの内容はティークラブの小売り用の紅茶のサイトで紹介したものです。家庭用の1ポット300cc用のレシピですが、水出し紅茶を考えている方や水出し紅茶をやられている方には参考になると思ったので、ほとんど同じ内容を転載しました。
「水出しアイスティー」と「熱湯抽出→急冷式のアイスティー」の比較:アッサム編
「水出し(冷水抽出)のアイスティー」と「熱湯抽出→急冷式のアイスティー」の比較、前回のアールグレイに続いてアッサムを比べてみました。
- 抽出条件
- 冷水抽出を2種類と熱湯抽出を1種類、以下の条件で作りました。
- アッサムCTC茶葉 5g:水 300ml/抽出時間16時間
- アッサムCTC茶葉 10g:水 300ml/抽出時間16時間
- アッサムCTC茶葉 6g:湯 300ml+氷135g/抽出時間2分
前回のアールグレイの時に5gと6gの差が少なかったので、5gと10gで試してみました。
水色の違い
茶葉5gと茶葉10gの水出しを一晩冷蔵庫で抽出したものを撮影。その後ゆっくり3回上下を返して茶葉にたまった旨味を出したものを撮影。ボトルのまま比べてみました。
茶葉5gと茶葉10gの水出し、熱湯抽出の3つに明らかに違いがありますね。アールグレイ同様に熱湯抽出はアイスティーらしい色ですが、水出しは色合いが浅いですね。
香りの違い・味の違い
・飲む前の香り
熱湯抽出は飲む前の香りから紅茶の香りがしています。水出しは両方ともに香りが弱いです。
・飲んで感じる香り
アールグレイに比べると水出しも紅茶の香りがします。熱湯抽出はいい感じに紅茶の香りがします。
・味
水出し5gは弱いですね。決して悪くはありませんが紅茶らしさは弱いです。10gの水出しはとろんとした口当たりと柔らかい味わいで悪くないです。熱湯抽出とは違う味わいですがアリですね。私は大丈夫ですが、人によっては、ほのかに感じる渋味や酸味が気になるかもしれません。そんな人は茶葉8gくらいでもいいかもしれませんね。
熱湯抽出は、ちゃんとアイスティーです。香り味ともに「冷たい紅茶」としてのよさがあります。
ミルクティー
ミルクティーにしてみました。ストレートで味をみた後の紅茶にミルクを少量加えました。
5gの水出しは牛乳を水で薄めた感じ。10gは多少紅茶の風味はしますが水っぽいです。
熱湯抽出はアイスミルクティーになっています。ストレートティーの濃さなので、味わいが軽めなのは致し方ありませんが十分に美味しいです。白みつを加えるとさらに味わいがアップ。普通に美味しいアイスミルクティーです。
今回の感想
・アールグレイとアッサムの比較
熱湯抽出のアイスティーは、好みの問題でどちらもよいのですが、水出しはアッサムのほうがよいと思いました。
・5gと10gの比較
5gと6gは大差がなかったのですが、5gと10gは大きさがありました。10gにすれば紅茶の味が濃くなり満足感が増します。10gの水出しは、“ストレートなら” “熱湯抽出とは別物として” ありだと思いました。5gだとアイスティーというよりは「麦茶感覚」で飲むサラッとした飲料のイメージです。
・水出しのミルクティーはナシ
以前からお伝えしていますが、水出し紅茶はストレートオンリーですね。ミルクティーはおすすめしません。アイスミルクティーが飲みたい方は熱湯抽出をおすすめします。
・さいごに
「水出し紅茶」と「熱湯抽出→急冷式アイスティー」は、「別もの」です。同じアイスティーとして同列に語ることはできません。“違うもの”としてどちらを好むかは自由ですが、「アイスティー=冷たい紅茶」として考えるのであれば、熱湯抽出→急冷式がおすすめです。
・さいごに2
水出し紅茶をお店で使うのでしたらストレートティーオンリーがよいでしょう。レストランやバーなどでストレートアイスティーしか出さないのでしたら、選択肢の一つになるでしょう。
カフェの場合は、アイスミルクティーを別のレシピで作るのでしたらストレートを水出しでも構いませんが、アイスミルクティーとの兼用で水出しを使うのは、やめたほうがよいと思います。