やりがちな勘違いとして「ティーカップ1杯分の紅茶を作らない」を紹介します。
ティーカップ1杯分の紅茶を飲みたい気持ちは分かります。たくさんはいらない時もありますよね。気持ちは分かりますが、“美味しい紅茶を飲みたいのなら” ティーカップ一杯分(150cc程度)の紅茶を作ることはおすすめしません。
なぜなら、ティーカップ1杯分の紅茶は美味しく作れないからです。
ティーカップ1杯分の紅茶を作らない
- 茶葉:2g/湯:150cc/蒸らし時間:3分(ティーカップ1杯分)
- 茶葉:4g/湯:300cc/蒸らし時間:3分(ティーカップ2杯分)
同じ茶葉(今回はアッサムCTC)で、茶葉の量と湯の量は同じ割合。ティーカップ1杯分か2杯分の違いです。ほぼ同時に湯を注いで紅茶を作ると想像以上に味が違います。
同じ茶葉で作った紅茶ですから、アッサムとダージリンを比べるような違いはありませんが、茶葉4gと茶葉4.5gの比較や蒸らし時間3分と3分30秒の比較よりは違いが分かるはずです。正しいいれ方をした時の細かい分量の違いや蒸らし時間の違いよりは差が出るということです。
ティーカップ2杯分と1杯分の違い
紅茶の色を比べると違いが分かりませんか。1杯分を作ったほうは紅茶のエキス分(旨味)が出にくいため色が少し薄くなっています。
紅茶の色と同じように味もやや弱くなっています。旨味が出ないのに対して渋みは少しだけ強く感じます。紅茶の味(旨味)が弱いため渋みが目立つのです。
意外な盲点。作る分量が少ないと冷めやすい。1杯分150ccで作ると3分経つと少し冷めています。飲みすすめると差は歴然で、湯が少ないとすぐに冷めてしまいます。これは意外な盲点でした。
なお、茶葉8g・600ccで4杯分の紅茶を作ると300cc2杯分よりもさらに味に深みがあり、冷めにくい。一人で飲む時には600ccは多いと思いますが、作る分量だけで思いのほか紅茶の味は変わります。
もったいない味でもとりあえず1杯飲めればよいのでしたら、ティーカップ1杯分の紅茶を作っても構いません。ダメとはいいませんが、折角リーフティーで紅茶をいれるのなら、ティーカップ2杯分以上の紅茶を作ることをおすすめします。手間は同じで美味しい紅茶になるからです。
言い方を変えると、もし1杯分の紅茶を作っていたとしたら、2杯分の紅茶を作るだけで紅茶の味は確実に改善されます。
リーフティーで1杯分の紅茶を作っていた方は、見直してみてはいかがでしょうか。