ファーストフラッシュのいれ方は、ザックリと言えば他の紅茶と同じです。同じ紅茶ですから。注意点は『茶葉が軽い』ことです。
デジタル秤を使う方は問題ないのですが、ティーメジャーで目分量で茶葉をすくう人は、他の茶葉よりもカサ高にもらないと茶葉が少なってしまいます。その点だけ注意すればOKです。
ファーストフラッシュのいれ方
- 茶葉:ダージリンファーストフラッシュ・・4~5g
- 湯・・300cc(ティーカップ2杯分)※ティーポットの8分目
- 蒸らし時間・・3~5分
Step1=汲み立ての新鮮な水を沸かす
水道の蛇口から出た汲み立ての新鮮な水を沸かす。
浄水器の使用はOK。
やかんの蓋は閉めて沸かし、湯気が勢い良く出て、湯気がハッキリと見えるくらいまで沸かす。
沸騰直後の湯を注ぐ。冷ます必要はない。通常の紅茶と同じでOK.


Step2=ティーポットに茶葉を入れ、湯を注ぎ、蒸らす
ティーポットを温める
ティーポットに湯を注ぎ、温まったら湯を捨てる。しっかり湯切りをする。
温めたティーポットに茶葉を入れる。
■茶葉の分量・・4~5g
4g=マイルドで甘みを強く感じられる
5g=しっかりしたコクと味わいが楽しめる(おすすめ)

「4.0g」の茶葉。山盛りで4gくらいすくえる

「5.0g」の茶葉。ひとすくいで5gすくえない
沸き立ての湯を注ぐ。
■湯・・300cc(ティーカップ2杯分)
ティーポットの8~9分目くらいまで湯を注ぐ。
蓋をして蒸らす。
■蒸らし時間・・3~5分
3分=香りが強い。味はマイルドで甘みが強い
4分=バランスが良い(おすすめ)
5分=しっかりしたコクと味わい。渋みを感じる


茶葉の大半が浮いたまま。
香り中心で楽しむのなら3分。味は軽め。

ジャンピングの後半になっている。
香り、味、甘み、渋みのバランスが良いのは4~5分。

10分経っても茶葉は完全には沈み切っていない。
微妙にジャンピングしている。
香りは弱まっている。渋みが強い。旨味が強く味は悪くないが一般向きではない。
蒸らし時間は「3~5分」をお好みで調整してください。
Step3=【重要】濃さを均一にしてからカップに注ぐ。
蒸らし終わったティーポットの中は、上部が薄く、下部が濃い。
スプーンで底のほうから「上下に混ぜるイメージ」で、ティーポットの中を軽~く1~2回混ぜ、ポットの中の紅茶の濃さを均一にしてから、カップに注いでください。
強く混ぜる、回数をたくさん混ぜると「不要な渋み」が出るので要注意。
ポットをゆらす、まわすは、「不要が渋み」が出やすいからおすすめしません。


「渋みは紅茶の美味しさのうち」と思う人は、茶葉を残す方法がおすすめ。時間とともに、温度変化とともに、残った茶葉からの旨味もお楽しみください。
茶葉を濾して移し替える
渋みが苦手な人は、茶葉を濾して別のティーポットに移し替えてください。濃さが変わらないので、温度による味の変化を楽しむことができます。
ファーストフラッシュは、アッサムやディンブラなどの「一般的なイメージの紅茶らしい紅茶」とはニュアンスが違います。緑茶っぽいという人もいます。
「ストレートオンリーで楽しむ。ミルクティーが合わない。」なども他の紅茶とはちょっと違いますね。
とはいえ、やはり紅茶なのです。緑茶ではありません。だから、緑茶のようないれ方ではなく、紅茶のいれ方でOKなのです。
そして、洋菓子やパンにも合います。やはり紅茶なんですね。
いつでも飲めるわけじゃない「一期一会の紅茶」ですが、構え過ぎないで普通に楽しんで欲しいと思います。