ティースプーン
ティースプーンという食器に厳格な決まりがあるわけではありませんが、概ねサイズが決まっています。
長さは14㎝くらい、紅茶の茶葉をすくうと2~3gすくえるサイズです。
こんな言い方をしても分かりにくいと思いますが、一般的な家庭にあるカップに添えるタイプのスプーンの中では一番大きなものになります。
ただし注意点があります。
後述で記しますが、ティースプーンがない家庭が多い。そもそもティースプーンがないのですから、カップに添えるスプーンの中から一番お気なものを選んだとしてもティースプーンではない可能性が高いです。
一般的な家庭あるのは、「コーヒースプーン」や「デミタススプーン」などでティースプーンよりもサイズが小さいです。
日本の家庭にはティースプーンが少ない(ない)
実は意外と知られていないのですが、日本ではティースプーンがない家庭が多いです。一般的な家庭に多いのは、コーヒースプーンかもっと小さなスプーン。ティースプーンより小ぶりなものです。
ゴージャスな洋食器や質の良いティーセットをお使い家庭には、ティースプーンがあることが多いのですが、普通の食器を使われる家庭はティスプーンがないことが多いです。
ちなみに、私も家でもティースプーンを使っていません。というかティースプーンを持っていません。実家にもありません。茶葉を量るのはティーメジャー。カップに添えるのは、コーヒースプーンよりも小さいスプーンを使っています。
カップ&ソーサに添えるのならどんなスプーンでも問題はない
カップ&ソーサに添えるのでしたら、どんなスプーンを使っても大きな問題はありません。大きさのバランス感覚ですね。見た目がおかしくなければ大丈夫です。
下の画像は正しいティースプーンをティーカップ&ソーサーに添えた状態ですが、小さいサイズのスプーンを添えても問題はあリません。
茶葉を量るのなら正しいティースプーンを使わなければいけない
カップに添えるスプーンは、見た目がおかしくなけばどんな大きさでもよいのですが、茶葉を量るスプーンはそういうわけにはいきません。スプーンの大きさが変われば、量れる茶葉の量が変わるからです。
紅茶をいれる時にティースプーンで茶葉を量る方は要注意です。
ストレートティーの濃さの紅茶をいれる時は、「ティーカップ1杯分に対して、ティースプーン1杯分の茶葉」が標準です。
ティーカップ2杯分の紅茶をいれる時は、ティースプーン2杯分の茶葉。「ティーカップ2杯=ティースプーン2杯」。スプーンの大きさが違っていたら、茶葉の分量が変わってしまいます。
ティースプーンに山盛り2杯すくうと茶葉は5.8g
コーヒースプーンに山盛り2杯すくうと茶葉は4.0g
すくい加減で多少の誤差はあるでしょうが、ティースプーンとコーヒースプーンではすくえる茶葉の量が違います。紅茶をいれる時にティースプーンで茶葉を量る方は、正しいティースプーンを使わないと味が変わってしまします。
ティーメジャー
ティークラブでは、ティースプーン二杯分=300cc用ティーポット一杯分がすくえるサイズをティーメジャーと呼んでいます。一般的にもそのように呼ぶことが多いです。
ティーメジャーひとすくい(1杯)でティースプーン2杯分の茶葉がすくえます。
なお、一部ですが、ティーメジャーとして販売されている商品の中にティースプーンのサイズのものがあるので注意してください。
決まりがあるわけではないので、正しいとか間違いではありません。「サイズの違いがある」ことだけ知っておいてください。サイズ感は見ればわかるはずです。
茶葉の計量にはティーメジャーがおすすめ
紅茶の茶葉の計量には、ティーメジャーをおすすめします。
紅茶専用の道具ティーメジャーを持っていれば、紅茶をいれる時に「いくつかある小さいスプーンの中から、“ティースプーンってどれだっけ?”と迷うことがなくなります。
また、ティーポット1杯分の茶葉をティーメジャー1杯ですくえるから手軽に紅茶がいれられます。
家庭の紅茶は手軽さは大切ですからね。
そして、紅茶専用の道具を持っているのがのが、紅茶好きの人って感じで嬉しくありませんか。道具から入るのも悪くないですね。
家庭で気軽に紅茶をササッといれるためにティーメジャーを使ってみてはいかがでしょうか。