茶葉から紅茶をいれてみよう【いれ方基礎編】を紹介します。
紅茶のいれ方をごく簡単に言うと
・茶葉に湯を注ぐ
・蒸らす
・茶葉をこす
です。
湯を注ぐ技術、蒸らす技術、茶葉をこす技術などはありません。つまり、紅茶をいれるのに特別な技術は必要ないのです。
紅茶は、コーヒーや緑茶に比べると断然簡単です。コーヒーや緑茶はいれ方やいれる人によって差が出ますが、紅茶はそのようなことはありません。
そうは言っても紅茶のいれ方を全く知らない人は、何をどうやればいいのかもわからないでしょう。
そんな方のために『センスやテクニックのいらない誰にでもできる簡単で、そして美味しい紅茶のいれ方』を紹介します。

『茶葉から紅茶をいれてみたい』と思っても「ハードルが高い」と感じる人もいるでしょうね。 茶葉からいれる紅茶は「マナーやお作法が小難しい」「いれ方が難しい」「おしゃれなもので縁遠い」「マダムの飲みもの」などのイメージを持って、敬遠される方が少なくないようですからね。 間違ってはいま...
簡単な紅茶のいれ方
【準備するもの】
- 紅茶の葉
- 沸騰したお湯
- ティーポット
- 茶こし
- ティーカップ(マグカップや湯のみでもOK)
【いれ方の手順】
- 新鮮な水を沸かす
- 温めたティーポットに茶葉を入れる
- 沸騰したての湯を注ぐ
- 蒸らす
- 茶葉を濾しながらカップに注ぐ
簡単に美味しい紅茶をいれるポイント
- 二杯分作る
- 新鮮な茶葉、新鮮な水、沸かし立ての湯を使う
- 茶葉と湯を量る
- 濃さを整え注ぐ
順番に説明します。
作る分量はティーカップ二杯分(二杯分以上)
ここでは詳しい説明は割愛しますが、ティーカップ1杯分は美味しく作ることができません。
簡単に美味しい紅茶をいれたいのなら、ティーカップ2杯分作りましょう。
難しいことにチャレンジすることが好きな人や研究することが趣味でない人は2杯分以上の紅茶をいれましょう。
ストレートティー:ティーカップ2杯分
- 茶葉:4~5g
- 湯:300cc
新鮮な茶葉、新鮮な水、沸かし立ての湯を使う
茶葉
茶葉は、開封後の時間が経つごとに少しずつ風味が衰えていきます。できるだけ開封後の時間の短い茶葉を使うことが美味しい紅茶をいれるポイントの一つです。
紅茶は、開封したら1か月をめどに早めに飲み切りましょう。
開封後1か月は、コーヒーや緑茶よりも長いですね。紅茶が簡単の理由の一つです。
水
水は酸素を含んでいることが重要。そのため汲み立ての水がベストです。
家庭の場合は、水道水を蛇口から汲んですぐ使うのがおすすめです。
浄水器は適宜使いましょう。「水道水」というと浄水器はダメと思う人がいますが、浄水器は問題ありません。水を汲んですぐに使うことがポイントです。
汲み置きの水はベストではありません。汲み置きの水は、できるだけ汲んでから時間の経っていないものを使いましょう。
水質について話すと長くなるので割愛します。ご家庭で水道水を飲んでいるのなら、問題ありません。
湯
湯は簡単。沸騰したて。
沸いたらすぐに使う。
30秒1分くらいに沸かしたままになっていても構いません。
沸いたのを止めて30秒1分くらい置くのはよろしくありません。
沸騰した湯を注ぐ。
95℃とか92℃とか考えなくてよいです。沸騰した湯。
数分沸かしてカルキを抜く、考えなくてよいです。
湯の温度を調整しないといけないコーヒーや緑茶よりも簡単ですよね。考えなくてもよいのですから、ピークまで沸いたらOK。
茶葉と湯を量る
茶葉と湯の分量
- ストレートティー
- 茶葉:4~5g
湯:300cc
- ミルクティー
- 茶葉:6~8g
湯:300cc
- アイスティー
- 茶葉:6g
湯:300cc
分量はだいたい合っていればOK
茶葉とお湯を量は、“そこそこ”正確に量りましょう。だいたい合っていれば大丈夫です。
分量が大きく違ったら味が変わってしますが、細かく零点何グラムまで量る必要はありません。
なぜなら、まったく同じ味の紅茶でも、その日の体調や気分によって飲んだ紅茶は違う味に感じるからです。
たとえば、体調が悪ければ、同じ味でも、渋く感じたり。ケーキを食べながら飲んだら、普段はちょうど良いと思っている濃さの紅茶が薄く感じたり…。
正確な分量で同じ味にすることは、お店で必要ですが、家庭では必須ではありません。
もちろん、キッチリするのが好きな人や「細かいことが気になるのが悪い癖でして」と言う人は、正確に量っても構いません。「茶葉4.5g・湯量320cc・蒸らし時間3分30秒」などを決めるのが好きな人もいますからね。
茶葉を量る
茶葉はティーメジャーかティースプーン、またはデジタル秤で量りましょう。お好みに応じて何を使っても構いません。向き不向きがありますから、お好きな方法でOKです。
ティーメジャーやティースプーンは目分量で量ることになりますから、多少の誤差が出ます。多少の誤差は問題ありません。
デジタル秤は正確と思いがちですが、紅茶の葉の場合は、量るグラム数が少ないので案外と誤差が出ます。
たとえば、1g単位の秤のを使うと4.1gと4.9gが同じ4gで表示されます。5.0gと5.9gが5gで表示される。4~5gは4.0~5.9gくらいの差があることになります。およそ1.5倍。思いのほか大きさです。
ですので、デジタル秤も0.1gを計れる秤でなければ、思うほど正確ではないことになります。
湯を量る
紅茶に慣れていない人は、外側から湯量を確認できるガラス製のティーポットが便利です。中でも一人分サイズの300cc用を使うと目分量で注いでも湯の分量を間違いにくいです。
中が見えない陶器などのティーポットを使う場合は、どのくらいまで湯を注ぐと300ccになるのかを事前に確認し300ccの目安まで注ぎましょう。
目分量が不安でしたらデジタル秤を使いましょう。ティーポットを秤にのせて300g前後の湯を注いでください。
蒸らし時間をおく
紅茶の抽出は1回だけです。
蒸らし時間をしっかりとおいて、紅茶の成分旨味を抽出しましょう。
- 蒸らし時間の目安
- フルリーフ・ホールリーフ・大きめの茶葉=4~5分
ブロークン・CTC・小さめの茶葉=3分
- 蒸らし時間の目安
- ダージリン(フルリーフ)=4~5分
キーマン(フルリーフ)=3~4分
アッサム・キャラメル(CTC)=3分
ウバ・ディンブラ・アールグレイ(ブロークン)=3分
蒸らしている間は、ティーポットを揺らしたり、かき混ぜたりしないで、静かに待ちましょう。
濃さを整え注ぐ
蒸らし終わったティーポットの中をスプーンで軽く2回くらい混ぜて、紅茶の濃さを整えましょう。
上下の濃さを整えたいので、横にクルクル混ぜるのではなく、上下に混ぜるイメージで混ぜてください。強く混ぜると渋みの原因となります。軽く混ぜましょう。
もったいない紅茶を作らない
蒸らし終わったティーポットの中は、下が濃く、上が薄くなっています。
そのまま注ぐと、上部の薄い部分を注ぐことなります。ティーポットの中には濃い紅茶が残っています。
つまり、1杯目は薄く、2杯目は濃すぎる。どちらもベストではない紅茶を飲んでいるのです。
実にもったいない。
折角、蒸らしまではパーフェクトであっても、最後の注ぎ方で台なしになってしまうことがあるのです。
忘れる人が多いです。忘れないように習慣にしましょう。
ストレートティーのでき上がり
ストレートティーのでき上がりです。
文字で説明したので、少し難くし感じるかもしれません。面倒だと思うことがあるかもしれません。
まずはやってみてください。
技術もセンスもいりません。難しいことはなにもしていません。やってみたら思ったよりも簡単だと感じるのではないでしょうか。