ダージリンオータムナルティーの前に…
ダージリンオータムナルティーの前に、そもそもダージリンティーとは?
インド(国)・ダージリン(都市)にある茶園で収穫した茶葉を加工したものがダージリンティーです。
紅茶への加工は茶園で行うため、茶葉の生産地=収穫地であり、紅茶の生産地でもあります。
ダージリンというのは生産地の名前。狭山茶(埼玉県)や八女茶(福岡県)のようなイメージです。(厳密に言えば少し違います。)
インドダージリンには、年に3回の旬の時期がある
インドのダージリンには年に3回の旬の時期があります。
- 3~4月(春摘み) ファーストフラッシュ
- 6月(夏摘み) セカンドフラッシュ
- 10~11月(秋摘み) オータムナル
野菜や果物と同じように旬の時期には、風味のよい茶葉が収穫され、風味のよい紅茶が生産されます。簡単いえば「旬のものは美味しい」ということです。
秋摘みの旬の紅茶がオータムナル
ダージリンティーの中で、秋摘みの旬の時期の収穫された茶葉が『オータムナルティー=秋摘み紅茶』です。
10~11月に収穫され紅茶に加工されたものが航空便や船便で日本に入ってきます。航空便を使った早いものは12月から、一般的には年をまたいで1月から販売されます。今年(2021年収穫のもの)は、船便の到着が遅れたため販売開始が遅れました。
オータムナルの特徴
オータムナルの紅茶の味は、渋味が柔らかく甘みがあり、まろやかでふくよかな味わいです。
春摘みのファーストフラッシュと夏摘みのセカンドフラッシュは個性豊かで目立った特徴がありますが、オータムナルは少し個性が弱くまろやかな味わいです。
ファーストフラッシュ・セカンドフラッシュは風味豊かで個性豊かなので、熱烈なファンが多く中にはそれしか飲まない方も…。ファーストフラッシュやセカンドフラッシュが大好きな方には、オータムナルは少し優しい、もしかすると物足りないかもしれません。
オータムナルは比較的どなたにも好まれるマイルドさはありながらも、ダージリンシーズンティーの深みや複雑さはあり、飲みごたえは十分。豊かな味わいと飲みやすさのバランスの取れた味わいです。
ダージリンオータムナル2021
2021年オータムナル秋摘み新茶は「サングマ茶園」「シーヨック茶園」の厳選2茶園。
ティークラブのダージリンオータムナルは、収穫茶園(生産者)をはじめ、収穫時期だけでなく、収穫日まで一切ブレンドしないピュア中のピュアな紅茶です。
インド・ダージリンの気候風土や作り手の情熱が作りだす自然な味わい。茶葉本来のフレッシュで生き生きとした味や香りをお楽しみいただけます。
2茶園それぞれに個性があり味わい深いのですが、共通して渋みが柔らかく甘くまろやか。茶葉の色、水色ともにやや濃いめです。香りの印象がサングマ茶園はやや青みのある若草や花のイメージ。シーヨック茶園は深みがあり森林や木の蜜、ハチミツのイメージがあります。
単純に飲んで美味しいで構いません。紅茶ですからね。
とはいえ、ファーストフラッシュ・セカンドフラッシュ・オータムナル3つのシーズンの違いや味わいを楽しむのもダージリンティーの楽しみであり、茶園(作り手)の違いによる味わいの違いを楽しむのもダージリンティーの楽しみとなります。
どのように楽しむも自由ですが
収穫する年度によって味が違う
収穫する季節によって味が違う
収穫する茶園によって味が違う
を楽しめるのは、ダージリンティーならではの楽しみです。こんな楽しみ方も紅茶の楽しさ美味しさの一つではないでしょうか。