『茶葉から紅茶をいれてみたい』と思っても「ハードルが高い」と感じる人もいるでしょうね。
茶葉からいれる紅茶は「マナーやお作法が小難しい」「いれ方が難しい」「おしゃれなもので縁遠い」「マダムの飲みもの」などのイメージを持って、敬遠される方が少なくないようですからね。
間違ってはいませんが、大部分は誤解です。馴染みのない方は、どーしてもネガティブなイメージが先行してしまうようなんです。
実は、慣れてしまえば、なんてことはないんですよ。
紅茶のいれ方は「茶葉にお湯を注ぐだけ」ですから。
テクニックや特別な技などは全く必要ありません。簡単なポイントさえ守れば、プロがいれても初心がいれても同じ味になります。
言い方を変えると「抽出方法を極めたい」「紅茶のいれ方の超絶プロを目指したい」などの人は、ガッカリするでしょうね。腕の見せ所がないのですから…。

茶葉から紅茶をいれてみよう【いれ方基礎編】を紹介します。 紅茶のいれ方をごく簡単に言うと ・茶葉に湯を注ぐ ・蒸らす ・茶葉をこす です。 湯を注ぐ技術、蒸らす技術、茶葉をこす技術などはありません。つまり、紅茶をいれるのに特別な技術は必要ないのです。 紅茶は、コーヒ...
紅茶の技術はカップ麺レベル
紅茶のいれ方を少々乱暴に言うと、カップ麺みたいなものです。
- 湯を沸かし
- 湯を注ぎ
- 時間をおく(3分or5分)
カップ麺と似ていませんか。
もしかしたら、湯をすてて、ソースをからめるカップ焼きそばのほうが手間かもしれませんね…。そのくらいのイメージですよ。
難しく考えないでくださいね。
◆沸騰した湯がベスト。保温した湯でもできるけど劣る。
◆湯は普通に注げばよい。高いところから注ぐとか勢いよく注ぐとなどは必要ない。
◆「待てん!」カップ麺を湯を注いだらすぐに食べる人がいるそうです。逆に10分くらい置いて食べる人もいるようですね。食べる人の自由です。紅茶も正しい時間をおいてほうが良いのですが、1分蒸らすのも10分蒸らすのも自由です。実は、5分10分蒸らすのは何の問題もありません。普通に美味しく飲めますし、濃かったら湯で割ればよいのです。
紅茶は簡単
紅茶は、コーヒーや緑茶とは比べ物にならないくらい簡単です。
コーヒーはできるけど、紅茶は難しい。
コーヒーは簡単だけど、紅茶は難しい。
こういうことを言う人は、やっていないだけです。
やらないことって、難しそうに感じるんですよね。
もう一つ。
勘違いしている人が多いのですが、ティーバッグもリーフティーも紅茶のいれ方の基本は同じです。
なぜなら、ティーバッグの中身はリーフティー・茶葉だからです。
茶葉の質の違う商品が多いのですが、ティーバッグの中は茶葉です。インスタントティーではありません。
ですので、ティーバッグをいれられる人は、リーフティーもいれられます。ティーバッグのいれ方を勘違いしている人がリーフティーも勘違いしいてる可能性が高いです。
紅茶の味を決めるポイント
紅茶の味は茶葉で決まる
紅茶の味を決めるのは、茶葉が9割
紅茶はいれ方では美味しくならない
紅茶の味を決めるのは茶葉が9割。少し前の流行りに便乗しましたが、『茶葉が8割・いれ方2割』は大袈裟ではありません。
紅茶はいれ方では美味しくなりません。
同じレシピ、同じ材料でも、作り方のコツや手さばきなどで、でき上がりが大きく変わるケーキとはまったく違います。
貧弱な材料でも調理技術や味付けで美味しくなる料理のイメージをいだく人がいますが、紅茶にそれはありません。
紅茶の味は、茶葉のポテンシャル(素材の味)を超えることは絶対にありません。
コーヒーや緑茶とは違い抽出技術で味はかわりません。
紅茶の抽出技術は、素材の持ち味を引き出すに尽きます。
いれ方を習ったら美味しくなったという人がいますが、それは元のやり方が完全に間違っていたか、気分的なものです。気分的な影響は至極大きいです。
とはいえ、ここを読んでいる方は、好みの茶葉がない、好みが分からない人でしょう。そもそも、紅茶のいれ方も不安があるでしょう。
ですので、まずは、基本的な紅茶のいれ方を紹介します。
基本のいれ方を覚えてください。そして、紅茶をいれて、飲んでみてください。
その先に好みの茶葉を見つけていただければ嬉しいです。
好みの茶葉を見つけよう
紅茶は嗜好品ですから、どのような紅茶が好きでもOK。高価なものでも安価なものでも、ナチュラルでもフレーバーでも、ティーバッグだってOKです。好きな紅茶を飲みましょう。
とはいえ、紅茶をそれなりに飲んでいる人でも、自分の好みが分かっていない人が意外と多いです。
「意識して飲んでみたら好みが違った」「思っていたのと味のイメージが違っていた」などの声を聞くことが多いからです。紅茶ってイメージ先行の人が多いようなのです。
お気に入りの茶葉・鮮度の良い茶葉と手軽な道具があれば、誰も簡単に美味しい紅茶はいれられます。恐れることなくチャレンジしてみてください。