紅茶のジャンピングに大切な3つのポイント
- 鮮度の良い茶葉
- 汲み立ての水の沸かし立ての湯
- 丸い形状で適正サイズのティーポット
紅茶のジャンピングに大切な3つのポイントを説明する前に『あなたがいれた紅茶は“ちゃんとジャンピングしていますか?“”』
実は、多くのお客様から「今までジャンピングが起こったことがない!」という声を聞いています。
中には「ジャンピングって何?」という声も。これは、ジャンピングを知らないのではなく、何回やってもジャンピングしないから“投げやりに”そう思ったらしいです。
そんなお客様も当店のガラス製ティーポット(販売終了)を使い、アッサムCTCを試していただいたくと、ほとんどの人が「ちゃんとジャンピングした!」と言います。→ ガラス製ティーポットの後継品
ジャンピングをするようになると「茶葉にお湯を注いでジャンピングをみるのも楽しみの一つです。」や「ジャンピングをボーっと眺めるとなんだか癒されます。」などの声を聞くようになりました。
紅茶のジャンピングに大切な3つのポイントは、当店の一方的なおすすめではなく、当店の流儀を知って欲しいのでもなく、実際に多く人の紅茶がちゃんとジャンピングしているポイントを紹介しているのです。
鮮度の良い茶葉を使う
ジャンピングが起こるためには茶葉の鮮度がとても大切です。
鮮度の落ちた茶葉は、どんないれ方をしても、紅茶のプロや名人がいれてもジャンピングしません。開封後時間の経っていない茶葉を使いましょう。
キチンとジャンピングするのは、正しく保管していても開封後1ヶ月以内程度。開封後時間が経った茶葉は、湿気などを吸収してジャンピングが起こりにくくなります。
フレーバーティーやブレンドティーはジャンピングしにくい
フレーバーティーはオイルを吹き付けているためジャンピングが起こりにくいです。当店のアールグレイも開封して3~4週経つとジャンピングが起こりにくくなります。
また、フレーバーティーやブレンドティーは、古い茶葉が混ぜられているものが多いため、ジャンピングが起こりにくいことが多いです。
汲み立ての水の沸かし立ての湯を使う
汲み立ての水を沸かし、沸騰した沸き立ての湯を使ってください。
新鮮な水、沸き立ての湯を使いましょう。
汲み置きの水、二度沸かし、沸かしっぱなしの湯や保温タイプの電気ポットの湯などを使うとジャンピングが起こりにくいです。
「ジャンピングが起こるしくみ」
- 鮮度の良い茶葉に湯を注ぐと、茶葉がポットの上部に浮き上がる
- 茶葉が湯を吸い、沈む
- 湯の中の酸素が茶葉に付着して、茶葉を浮かす
- ポットの上部に茶葉が浮くと酸素がはじけ、湯を吸った重みで沈む
- ポットの下部に沈んだ茶葉に再び酸素がつき茶葉を持ちあげる
これの繰り返しがジャンピングです。
時間が経つと「湯の中の酸素が減る」のと「茶葉が完全に湯を吸い重くなる」からジャンピングが終わります。
茶葉が乾燥していて軽いこと、湯の中に酸素があることが大切。開封後時間の経っていない新鮮な茶葉、汲み立ての新鮮な水、沸き立ての新鮮な湯が必要なのです。
湯の注ぎ方とジャンピングはあまり関係がない
勘違いしている人が多いのですが、「ジャンピングは、お湯を注いだ勢いで茶葉が動くことではありません。」
湯を注いだ勢いで数十秒茶葉が動くのはジャンピングとは違います。ジャンピングは3分前後から長い時は5分以上続くこともあります。長ければよいわけでありませんが、湯の勢いが止まったら茶葉も動かなくなるのはジャンピングとは言い難いです。
なので、湯を高いところから注ぐとか、勢いよく注ぐ必要はありません。あまりちょろちょろと少しずつ注ぐのはよくありませんが、「普通に注げばOK」なのです。
Point.3-1 丸い形のティーポットを使う
ポット全体に対流が起こりやすい丸い形のティーポットが最適です。
「ジャンピングは湯を注いだ勢いで茶葉が動くのではない」といいましたが、それでも茶葉が対流しやすい形のほうがジャンピングは起こりやすいです。
- 【丸い形状のティーポット】 少し横長の楕円形は全体に対流が起こる。【理想形】陶器のポットは、縦長がコーヒー用、横長が紅茶用
- 【計量ビーカーなど】 四角い形は四隅と上下に対流が起こり難い。細長い計量ビーカーは筒状のサーバーと同じ
- 【コーヒーサーバーなど】 三角の形は角の部分に対流が起こり難い
- 【筒状のティーサーバー】 細長い筒状は、上部から中央に少し対流が起こるだけ
Point.3-2 適正サイズのティーポットを使う
作る分量にあったサイズのティーポットを使う
丸い形のティーポットを使っても「作る紅茶の分量とポットのサイズが合っていなければ、ジャンピングは起こりません。」
少ない分量の紅茶をいれる時は、小さなティーポットを使う。たくさんの紅茶をいれる時は、大きなティーポットを作るということです。
ティーポットの8分目くらいの湯量になるようにしてください。
下記の画像をご覧ください。↓
同じ分量の茶葉を湯量で紅茶をいれました。
左側のティーポットは、あっという間にジャンピングが終わってしまいました。
湯量が少ないポットは下半分を使うことになります。折角丸い形のティーポットを使っても、薄い半球の状態になってしまい丸い形状を活かせないのです。これでは、丸いポットを使った意味がありません。
丸い形のティーポット使うだけでなく、作る分量に合ったサイズのティーポットを使うこともポイントです。
ティーポットのサイズに合った分量の紅茶をいれなければ、正しいれ方をしても、ジャンピングは起こらないし、美味しい紅茶はいれられないのです。もったいないことです。
【まとめ】紅茶のジャンピングに大切な3つのポイント
- 鮮度の良い茶葉を使う
- 汲み立ての水の沸かし立ての湯を使う
- 丸い形のティーポットを使い、ポットのサイズに合った分量の紅茶を作る
以上の3つを意識して、今日から紅茶をいれてみてください。
きれいなジャンピングが見られ、美味しい紅茶がいれられるはずです。
美味しい紅茶に特別な技術やプロの技は必要ありません。至ってシンプルなポイントを守るだけで、美味しい紅茶はいれられます。