ロシアンティーとは?
ロシアンティーは、紅茶とジャムを楽しむ紅茶の楽しみ方です。
その名の通り「ロシア風」なのですが、ロシアンティーというティーメニューは日本でのメニュー名です。ロイヤルミルクティーなどと同じで、ロシアやイギリスでは通じないんですよ。
ロシア風のロシアンティーの飲み方
「紅茶にジャムを入れてジャムを溶かして飲む」のが、日本では一般的なロシアンティーの飲み方ですね。
ロシアでは、飲み方も日本とは違うんですよ。
「ジャムを口に含み、紅茶を飲む」のがロシアの紅茶とジャムの楽しみ方なんですね。スプーンにのせたジャムを紅茶で温めてから口に含み、ジャムを味わってから、紅茶を飲むという説もあります。とはいえ、最近はヘルシー志向から糖分を控える傾向があり、ジャムを口に含む飲み方は避ける人が増えているようです。
日本式のロシアンティーの飲み方
日本のロシアンティーが、ジャムを紅茶に入れ溶かして飲むスタイルになったのは、東京のロシア料理店が、紅茶にジャムを添えただけでは日本人には分かりにくいだろうと考え、最初からジャムを紅茶に入れて提供したからという説があります。
紅茶にジャムを添えて提供するのはよいとして、「ジャムを口に含み紅茶を飲む」とか「ジャムを食べてから紅茶を飲む」というのは、難しかったんでしょうね。
紅茶にジャムを添えて提供し、「お好みの分量のジャムを紅茶に溶かしてお召し上がりください」。だったら大丈夫だと思うのですが…。
ティークラブのロシアンティー
ロシアンティーのジャムの種類は、イチゴジャムだったりマーマレードだったりするのが一般的ですが、ティークラブのロシアンティーは「ローズジャム」を使います。ブルガリア産のダマスクローズジャムです。
イチゴジャムやマーマレード+紅茶って、何となく想像できますよね。甘い紅茶とかすかな果物感…。かなり美味しいジャムでしたら、ジャムを食べて紅茶を飲むほうがよいと思います。
ローズジャムは、香りが華やかなので、温かい紅茶に溶かすと心ときめく香りが広がります。
また、バラの花びらが紅茶の中をゆらめくさまも素敵です。
バラのジャムは果物のジャムとは、別もの優雅さや美味しさがあります。
ときめくロシアンティーの楽しみ方
1.ストレートティーをいれる。アッサムがおすすめ
2.ティースプーン山盛り一杯のローズジャムをティーカップに入れる
3.紅茶を注ぐ。かき混ぜていただく
紅茶にジャムを入れるのではなく、ジャムをカップに入れ、紅茶を注ぐのがティークラブ流。このようにすると紅茶を注いだ時にジャムが溶け、香りが広がるからです。
飲んでしまえば味は同じですが、紅茶をティーカップに注いだ時に立ち込める紅茶の香りとバラの香りのハーモニーは、ジャムを先に入れなければ楽しむことはできません。
究極のロシアンティー
ローズジャムを紅茶に溶かして飲むとティーカップから立ち込めるバラの優雅な香り、紅茶に溶けたジャムの甘さ、ほのかな酸味を紅茶の味と共に楽しむことができます。
これはこれでとっても美味。おすすめです。
けれども、もっとトキメク究極のロシアンティーの飲み方があります。
「ジャムを口に含み紅茶を飲む」
本場ロシア風の飲み方が、ジャムと紅茶の風味を最もダイレクトに、そしてジャムと紅茶の風味を合わせても楽しむことができます。まさに、究極のロシアンティー。本場の飲み方には意味があるのですね。
実は、この方法、お客様の声なんです。
たくさんのお客様から「ジャムを食べて紅茶飲むと美味しい」「ジャムを口に含んで紅茶を飲む方が美味しい」などのお声が届いているのです。
究極のロシアンティーの楽しみ方
1.ストレートティーをいれる。アッサムがおすすめ
2.必要量のジャムを小皿などにとり分ける。
3.スプーンで一口分のジャムをすくう。
3-1.ジャムを口に含む。口の中にジャムの香りや味が広がるようにゆっくり味わう。ジャムの味が口の中に残っているうちに(口の中にジャムが多少残っていてもよい)紅茶を一口飲む。口の中を洗うようにゆっくりと味わう。※紅茶が熱いうちはゆっくり飲むことはできない。
3-2.ジャムをのせたスプーンを紅茶に浸し、ジャムを温める。ほんのり温まればよいのでごく短時間で良い。長く浸けるとジャムが溶ける。
紅茶の風味をまとい、ほんのりと温まったジャムを口に含み味わう。ジャムを味わってから、紅茶を口に含む。ジャムの余韻を楽しみながら紅茶もゆっくりと味わう。
混ぜないことで、それぞれの風味が際立ちます。ジャムの風味と紅茶の風味をハッキリと感じながら、混ざり合った風味も楽しむことができるのです。
ロシアンティーの注意点
ロシアンティーを楽しむ際の注意点を紹介します。
ティースプーンには口をつけない
紅茶を飲む際にスプーンを口にするのは、マナーとしてはよろしくありません。
究極のロシアンティーを楽しむ時は、紅茶用のティースプーンとは別に「ジャム用のスプーン」を用意しましょう。ティースプーンは口にしないで、ジャムを食べる時はジャム用のスプーンを使うのです。
スプーンが一本しかない場合は、スプーンはジャムを食べる用のスプーンとして使う。紅茶を混ぜない。微妙ですが、やむをえないでしょう。
紅茶にジャムを溶かして飲む時は…
紅茶にジャムを溶かして飲む時は、ティースプーンで紅茶を混ぜジャムを溶かしていただきます。この時は、スプーンでバラの花びらをすくって食べるのはやめましょう。紳士淑女のマナーとしてはよろしくありません。
紅茶にジャムを溶かして飲む時は、普通に紅茶を飲むように紅茶液と一緒に口に流し込むように飲みましょう。スプーンで流し込むのをフォローしちゃダメですよ。
うまく飲めない場合は、ティーカップにバラの花びらが残りますが、やむをえません。そのままにしてください。
2つのロシアンティーの違い
- ティークラブのロシアンティー
- 究極のロシアンティー
- ティークラブのロシアンティー
- ジャムを紅茶に溶かして飲む
- 紅茶>>ローズジャム
- 究極のロシアンティー
- ジャムを食べ(口に含み)紅茶を飲む
- ジャム>>紅茶
ジャムも紅茶も活きる
バラの花びらごとジャムを食べたいのなら、ジャムを紅茶に溶かさない。ジャムを食べ、紅茶を飲む「究極のロシアンティー」をおすすめします。
ジャムが溶けた紅茶の香りや甘さ味わいを楽しみたいのなら、紅茶にジャムを溶かして飲む「ティークラブのロシアンティー」をおすすめします。
どちらもトキメク。どちらも美味しい。お好みでお選びください。