最高のアフタヌーンティーの作り方を読みました。

最高のアフタヌーンティーの作り方を読みました。

「最高のアフタヌーンティーの作り方」古内一絵著を読みました。

小説ですよ。レシピ本ではありません。

※以下の内容には【ネタバレ】を含みます。

アフタヌーンティーにまつわる物語ですが、紅茶やアフタヌーンティーに関して学ぶようなことはあまり書かれていないと思います。少しはありますが…。個人的にはそのようなことは期待していなかったので、その点は全く問題なし。あくまでも小説として読みたかったのです。

読んだ感想は複雑な心境ですね。途中まではよかったのですが、最後まで読むとなんだかなぁという感じになりました。レビューを見ると読後感がよいという声があったのですが、私はそうではありませんでした。

主人公とアフタヌーンティーとの関係性はよかったのですが、それ以外の登場人物の話がいまひとつだったのかな…。

時代の流れや流行を意識するのはとても大事だと思っています。

ですが、それを意識しウケを狙うのは好みではないんですよね。ちょっとやり過ぎを感じました。フルーツティーと高級食パンとから揚げをやっているカフェのような印象とでもいいましょうか。

流行りのアフタヌーンティーにからめて、今時のありがちなお悩みや問題や考えさせられることを詰め込んでみましたのような感じ。はじめはよかったのですが、終始その流れだったので後半にすすむにつれて下がりました。

近藤史恵さんの小説のように料理がらみで問題が解決するでもなく…。主人公の成長物語でもなく…。自己啓発的な学びがあるでもなく…。

小説のタイプが私の好みや期待と違ったのであって、お話しそのものが悪いのではありません。誤解しないでくださいね。

レビューの高評価も分かります。好きな人は多いのではないでしょうか。

今っぽい感覚に共感の強い人は楽しめるのではないでしょうか。紅茶やスイーツ、アフタヌーンティーが好きな人で読書が好きな人もまずまず楽しめると思います。

今風のスラスラ読める軽いタッチなので読みやすいです。気になった方は、紅茶を飲みながら気軽に読んでみてはいかがでしょうか。

また、話がとっても分かりやすく映えそうなシーンが多いので、映像化はむいていると思います。主役のイメージは波留さんです。パティシエが瀬戸康史氏だと単純すぎでしょうか。セイボリーの人かソロアフタヌーンティーの鉄人が尾美としの氏や小日向さんだと「恋に落ちたおひとりさま」になってしまいますねw。

なお、この本を読んだ後に椿山荘のアフタヌーンティーのレシピ本を読んだりもしました。ソロアフタヌーンティーをしたいなぁとも思いました。好影響も受けているのですよね。椿山荘は現在ソロアフタヌーンティーの予約を受けていないようなので、TEA ROOM KIKIに行ってみようと思っています。

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