以前の記事で「コクがあり、美味しいミルクティーの黄金比は?」として、「茶葉2倍紅茶=2」対「ミルク=1」と紹介しました。
ところが、
先日カフェでミルクティーを頼んだのですが、普通の濃さの紅茶が出てきました。
茶葉2倍のミルクティー用の紅茶ではないので「紅茶=2:ミルク=1」の美味しいバランスは成立しません。普通の濃さの紅茶にミルクをたっぷり入れたら「紅茶風味の牛乳」になりますからね。
この場合は、「おうちで飲む紅茶」「自分でいれる紅茶」ではないのでスルーしても良いのかもしれませんが、現実に起きることなので触れておこうと思いました。
また、家族やお客様が飲む場合には、そして、自分で作ったミルクティーだとしても好みの個人差はあるので、今回は少し広めに「美味しいミルクティーのための紅茶とミルクのベストバランス」をいくつかのタイプで紹介します。
紅茶の濃さ4つの状態
- 紅茶が普通の濃さ(ストレートティーの濃さ)の場合
- 普通の濃さにいれた紅茶で時間が経った場合(ポットに残った2杯目など)
- 茶葉1.5倍でいれた紅茶
- 茶葉2倍でいれた紅茶
紅茶が普通の濃さ(ストレートティーの濃さ)の場合
- 紅茶の抽出
- 茶葉:4g
湯量:300cc
蒸らし時間:3分説明
紅茶とミルクのバランス
紅茶「5」:ミルク「1」= 紅茶130~140cc:ミルク15~20cc
牛乳は冷たくてもよい~常温。砂糖は好みで。
このバランスは、紅茶もミルクも両方の良さが出ないですね。特にミルクを多めに入れる水っぽくなります。
自分で紅茶をいれる時には、おすすめしません。美味しいミルクティーが飲みたいのなら、茶葉を増やして濃い紅茶をいれることをおすすめします。
お店や友人がいれた紅茶など、紅茶が普通の濃さだった時の対処法として紹介します。現実的には出会う可能性がありますからね。美味しく飲むポイントは、ミルクを入れ過ぎないことです。
普通の濃さにいれた紅茶で時間が経った場合(2杯目など)
- 紅茶の抽出
- 茶葉:4g
湯量:300cc
蒸らし時間:時による
紅茶とミルクのバランス
紅茶「3」:ミルク「1」= 紅茶120~130cc:ミルク30~40cc
紅茶の濃さや渋さによっても多少バランスは変わります。ミルクを「後入れ」にして調整しましょう。この飲み方をする人は、紅茶を飲み慣れているでしょうから、好みで調整してください。
牛乳は、人肌よりやや温かめに温めましょう。時間が経っているため紅茶の温度が下がっているからです。ミルクを温かくすることで、温かいミルクティーが飲めます。
個人的には、「一杯目はストレート、二杯目はミルクティー」という飲み方は、あまり好きではないんですよね。ストレートで飲みたい時は一杯目も二杯目もストレート、ミルクティー飲みたい時は一杯目も二杯目もミルクティーで飲みたいからです。
茶葉1.5倍でいれた紅茶
- 紅茶の抽出
- 茶葉:6g
湯量:300cc
蒸らし時間:3分説明
紅茶とミルクのバランス
紅茶「3~4」:ミルク「1」= 紅茶110~130cc:ミルク30~40cc
牛乳は、常温~ほんのり温める(20~40℃)。砂糖は好みで。
紅茶が強めのミルクティーが好きな人やライトなミルクティーが飲みたい時や好きな人におすすめです。
後述の茶葉2倍ミルクティーは、コクがあり美味しい。多くの人が支持します。けれども、時にはやや重たいんですよね。人によっては濃すぎると感じるかもしれません。茶葉1.5倍のミルクティーもおすすめです。
また、ケーキやパンを食べる時も向いています。
茶葉2倍でいれた紅茶1
- 紅茶の抽出
- 茶葉:8g
湯量:300cc
蒸らし時間:3分説明
紅茶とミルクのバランス
紅茶「2」:ミルク「1」= 紅茶100~120cc:ミルク50~60cc
牛乳は、人肌程度(40℃前後)に温める。たっぷりのミルクを入れるため冷たいミルクを加えると紅茶が冷めてしまいます。牛乳は温めてから加えましょう。
砂糖を入れるとグッとコクが増します。単純に甘くするという意味合いでなく、紅茶とミルクのコクが増す意味でも砂糖を加えることをおすすめします。
※ティークラブのイチ推し。紅茶のコクとミルクのコクのバランスがもっとも良く、飲み比べの実験をしても一番支持が多いバランスです。
なお、紅茶強めのミルクティーが好きなかたは、茶葉2倍紅茶3対ミルク1くらいの割合もOK。個人的にはかなり好きな割合です。ケーキやパンにもよく合います。
茶葉2倍でいれた紅茶2
- 紅茶の抽出
- 茶葉:8g
湯量:300cc
蒸らし時間:3分説明
紅茶とミルクのバランス
紅茶「1」:ミルク「1」= 紅茶75~80cc:ミルク75~80cc
牛乳は、通常よりも高い温度の60~70℃くらいに温める。牛乳の量が多いので冷たいミルクを加えると温度が下がります。砂糖は入れたほうがよいでしょう。
このバランスは、ミルク感の強いミルクティー「ティーオーレ」「ミルク紅茶」という感じで悪くはありません。実際に試してもらうとこのバランスを好む人も案外多いのですが、紅茶があまり好きじゃない人のほうが支持をしていると感じます。
このページを見ている人は紅茶が好きな人だと思いますから、紅茶2対ミルク1をおすすめします。
【注意点】
150~160ccのティーカップに適したバランスで考えています。
分量は目安です。
紅茶とミルクを毎回計って作る必要はありません。分量のバランスを覚えたら目分量で構いません。少しくらい違っても大きな問題ではないし、飲んでからミルクを足す、紅茶を足すなどして調整しても構いません。
ミルクティーの味や濃さには、好みの差がありますから、いくつかのバランスで試してみてください。飲み比べをすると自分の好みのミルクティーの割合が見つかるでしょう。
試すのが手間だ…よく分からないかも…という人は、茶葉を1.5倍~2倍にした紅茶「2~3」対ミルク「1」の割合を試してみてください。