ティーバッグの美味しいいれ方 7つのポイント

ティーバッグの美味しいいれ方 7つのポイント

ティーバッグの美味しいいれ方 7つのポイント

  1. お気に入りのティーバッグか良質なティーバッグを鮮度の良いうちに使う
  2. ティーポットでいれる
    カップ用ティーバッグでもティーバッグで抽出する
  3. ティーカップ二杯以上いれる
    一杯用ティーバッグでもティーカップ二杯分抽出する
  4. 分量を間違えない
  5. 汲み立ての水を沸かし、沸き立ての湯を使う
  6. 蒸らす
    ティーバッグもキチンと蒸らす。抽出は一回だけ。
  7. 濃さを整え、注ぐ

あくまでも美味しいいれ方です。美味しさ優先。手軽さ優先の場合は手軽ないれ方をしてください。ティーカップに蓋をするなどは手軽ないれ方だと考えています。

Point1.お気に入りのティーバッグか良質なティーバッグを鮮度の良いうちに使う

ティーバッグは紅茶ですからティーバッグの品質が最も重要です。まずはお気に入りのティーバッグを用意してください。分からなければ、いろいろ飲んで見つけるしかありません。

スーパーやコンビニなどで売っているL社やN社のティーバッグが好きならそれでいい。嗜好品ですから、紅茶専門店の紅茶よりN社の味が好きでも良いのです。

ただし、「今飲んでいるティーバッグがお気に入りじゃない」「美味しくないと思っている」のなら、いれ方を学んでもそれ程美味しくはなりません。いれ方でも味は変わりますが僅かです。紅茶は、いれ方で品質をカバーすることはできません。

もう一つ。重要なポイントが「鮮度」

スーパーなどで売っているティーバッグは、リーフティーよりも茶葉が細かいため劣化の速度が速い。

ティーバッグ一つ一つパッケージされているタイプは良いのですが、100個入りなどの大きなパックは要注意。開封後は、長くても1か月。なるべく2~3週間程度をめどに飲み切ることをおすすめします。

ティーバッグの紅茶

Point2.ティーポットでいれる

ティーポットで入れる。「えっ?」と思った人がいるかもしれませんね。

ティーバッグは、カップに入れて紅茶を抽出するものだと思い込んでいる人もいるでしょう。商品にもそのようないれ方が紹介されていますから仕方ありませんね。あなたが悪いのではありません。

もちろん、ティーカップで抽出しても構いません。「簡単にしたい」のならそれもアリです。

ただし、「美味しい紅茶が飲みたい」のなら話は別です。ティーポットで抽出してください。ティーカップ用のティーバッグだとしてもです。

繰り返しになりますが、ティーバッグは紅茶ですから、「美味しい紅茶が飲みたいのなら、ティーポットで入れる」ごく普通のことですよね。

ティーカップ用ティーバッグもティーポットで抽出する

Point3.ティーカップ二杯以上いれる

紅茶専門店のティーバッグは、ティーカップ二杯分が多いのですが、量販タイプのティーバッグはティーカップ一杯分が多いですね。

ティーカップ一杯用のティーバッグは、ティーカップ一杯分を作るのが普通の考え方です。当たり前です。そういう商品なのですから…。

けれど「美味しい紅茶が飲みたい」のなら、ティーポットで抽出し、ティーカップ二杯分を作ってください。

どんな良質のリーフティーを使っても一杯分を作ったら美味しくありません。ティーバッグだからリーフティーだからではなく、ティーカップ一杯分を抽出した紅茶は、二杯分抽出した紅茶より劣るのです。

ティーカップ二杯分抽出する

Point4.分量を間違えない

ティーバッグに何グラムの茶葉が入っているかを商品のパッケージなどで確認してください。

ポット用=ティーカップ二杯用は、「4~5g」くらいが中心。ティーカップ一杯用は「2g」くらいが多いです。

【ストレートティー】

  • ポット用=ティーカップ二杯用=ティーバッグ1個 約4g
  • ティーカップ一杯用=ティーバッグ2個 約4g

【ミルクティー】

  • ポット用=ティーカップ二杯用=ティーバッグ2個 約8g
  • ティーカップ一杯用=ティーバッグ3~4個 6~8g

【湯量】

  • 「ポット用=ティーカップ二杯用」「ティーカップ一杯用」ともに300cc
  • ストレートティー、ミルクティー共通

余談ですが、ティーバッグは、紅茶の葉を計量して袋に入れたものです。すでに計量済みなので茶葉の分量のミスが少ない。これがティーバッグ最大のメリットといえるでしょう。

ティーバッグの美味しいいれ方

Point5.汲み立ての水を沸かし、沸き立ての湯を使う

汲み立ての水を沸かし、沸き立ての湯を使う。

Point6.蒸らす

紅茶は、蒸らす(抽出時間をおく)ことで旨みなどを抽出します。茶葉に応じた蒸らし時間は絶対に必要。ティーバッグも同じです。くどいようですがティーバッグは紅茶ですから。

蒸らし(抽出)時間の目安

蒸らし時間の目安は、商品に書いてあるはずです。

分からなければ、ティーカップ一杯用のティーバッグは、茶葉が細かいので「1~2分前後」。

ポット用(ティーカップ二杯用)ティーバッグは、通常のリーフが入っていることが多いので、「3分前後」が目安です。

紅茶の抽出は1回

紅茶の抽出は1回だけ。ティーバッグも同じです。

緑茶や中国茶のように何回も抽出しません。コーヒーと同じイメージといえば分かりやすいでしょうか。

一回の抽出で旨みを全部抽出する。そのために「蒸らし時間が長い」と言ってもいいのでしょう。短い時間で抽出し、2~3回抽出するのは『もったいない』。茶葉の美味しさを抽出しない紅茶を飲んでいるからです。

紅茶の抽出は1回。じっくりと蒸らして旨みを引き出しましょう。

ティーバッグの美味しいいれ方

Point7.注ぎ方に注意する

美味しいティーバッグのいれ方のポイントPoint1~6までを実践しました。美味しい紅茶は、もう目の前。最後に重要なポイントがあります。

ティーポットの中は、上部が薄く、下部が濃い

蒸らし終わったティーポットの中は、上部が薄く、下部が濃くなっています。
また、ティーバッグの中に紅茶の旨みが閉じこもっています。

そのまま注ぐと「一杯目は薄く」「二杯目は濃過ぎる」紅茶になるか、ティーバッグの中に旨みが残った薄い紅茶になります。実は、一杯目も二杯目も丁度良い濃さで飲んでいない残念な紅茶になっているのです。

実にもったいない。

折角、正しいいれ方をしたのに、注ぐ直前までは美味しい紅茶だったのに、注ぎ方でもったいことをしているのです。

注ぎ方が重要

解決策

軽~く混ぜて濃さを均一にする。たったこれだけ。

ティーバッグを押したり、強い突っついたりしないで、スプーンで底のほうから「上下に混ぜるイメージで」ティーポットの中を軽~く1~2回混ぜてください。ティーバッグの中から旨みを出し、ティーポットの中の紅茶の濃さを均一にしてから注いでください。

こうすれば、一杯目は丁度良い濃さになり、茶葉が残った二杯目は濃くなりますが、何もしないで注いだ時のように「濃過ぎて苦くて飲めない」なんてことはありません。湯で割るかミルクティーにすれば美味しく飲むことができます。

『ティーポットの中の紅茶の濃さを整えてから注ぐ』たったこれだけのことで、紅茶は確実に美味しくなります。

以上が【ティーバッグの美味しいいれ方 7つのポイント】です。美味しい紅茶のいれ方と同じです。

ティーバッグは、インスタントティーや特殊な紅茶ではありません。普通の紅茶です。茶葉を計量し袋に入れたもの。だから、リーフティーと同じいれ方なのです。

もうちょっと手軽に済ませたい人は、「マグカップでいれる」をご覧ください≫
美味しいティーバッグのいれ方

手軽に済ませるもよし

「手軽に済ませたい」「美味しさよりも手間をかけないことを優先」それもアリです。

時間やシーンによっては、基本の紅茶のいれ方を実践することが難しい場合もあるでしょう。「できなくないけど、空気を読んだら無理…。」そんなこともあるでしょう。例えば、会社の給湯室とか…。

そんな時は「カップにティーバッグをポンッ!電気ポットの湯をジャー」と、気軽に済ませてもよいと思います。好みのティーバッグを使えば、そこそこ美味しいですからね。

「ティーバッグでも美味しく飲む」「美味しい紅茶を飲んで元気になる」「簡単に済ませる」「手軽に喉を潤す」どちらもアリです。

“情報のための情報”にのせられないで、中途半端にジタバタしないで、臨機応変に気軽に紅茶を楽しみましょう。

手軽に美味しい紅茶がいれらるティーバッグ

関連するページ

  1. 茶飲み話をおおいに楽しもう

    茶飲み話をおおいに楽しもう

  2. 黒糖アイスミルクティー

    アイス黒糖ミルクティーの作り方

  3. 機能的にイマイチなティーポットの使い道

  4. ローズビューティー

    クレオパトラの美しのお茶

  5. 大きなティーポットで少量の紅茶を作らない(やりがちな勘違い)

  6. 紅茶専門店ティークラブ

    美味しいミルクティーのための紅茶とミルクのベストバランスは?

最新のレビュー

紅茶専門店ティークラブ

ティークラブは、テレビラジオ雑誌新聞小冊子などさまざまなメディアに取り上げられました。
メディア掲載
出版書籍
出版書籍
サイト運営者

堀内芳昌
紅茶専門店ティークラブ堀内芳昌
日々の暮らしの中で良質な紅茶を気軽に楽しんで欲しいと思っています。
忙しい日々の暮らしの中で「一杯の紅茶に癒される」「一杯の紅茶でHAPYYなる」こんな人が増えることを願っています。