2017年9月27日、100日以上続いたダージリンのストライキは終結しました。
一年の1/3もの期間茶園は手付かずの状態。
茶木も雑草も伸び放題、虫類がはびこり放題…。
いくら手入れをしても、通常の状態に戻るのは来春以降のようです。
私は現地に行っていないので、送られてきた写真などの情報で知るだけ…。
どれくらい悲惨なのか、想像でしか分かりません。
しかしながら、このストライキによって多くの人が「得るものよりも失うもののほうが大きかった」ことは分かります。
それでも、茶園の人たちは前を向いている。
茶園に手を入れ、茶園の修復に全力を投じる。
そして、収穫量は少ないものの、例年と遜色ないオータムナルができました。
『感謝しかありません』
私はいつもダージリンシーズンティーは、「自然の恵みに感謝、作り手の努力に感謝」と言っています。
今回のオータムナルは、そんな言葉では言い尽くせない・・。
おそらく多くの日本人なら、立ち尽くしてしまうような悲惨な茶畑から良質な紅茶を作る茶園の人たちの情熱に、あらためて感謝します。
正直な話。
「オータムナルは扱わなくていいんじゃないか」と考えていました。
茶園の状況を考えると期待薄だし、サンプルが届くのは遅いし、商品の入荷も遅くなりそうだったので…
自分の小ささに気が付きました。
美味しい、美味しくない、好き、嫌い、だけで紅茶を飲むのは、小さなことだと思い知りました。
今日も美味しい紅茶が飲める。
美味しいダージリンティーが飲める。
感謝しかありません。