アイスティーが濁る・紅茶が濁る最大の原因は「冷蔵庫に保存する」ではないでしょうか。
ペットボトルの紅茶が浸透した現代では、「アイスティー(紅茶)は、冷蔵庫で冷えているもの」という方が多いようです。その感覚で自分で作ったアイスティーも冷蔵庫に保存する・冷蔵庫で冷やす人がとても多いようです。
残念ながら、茶葉からいれたアイスティー(紅茶)は、冷蔵庫で冷やすと・冷蔵庫に保存すると濁ります。
甘くすれば濁りを防げますが、無糖や微糖では濁ってしまします。濁らないとしたら、アイスティー(紅茶)が薄いです。飲んで美味しい濃さの紅茶を冷蔵庫に保存したら必ず濁ります。
冷たい言い方ですが、原因を知ったことろで解決できないので、そういうものだと思っていただければ助かります。
どーしてもの解決策としては、「甘くして冷蔵庫に保存する」「甘くしないのなら、常温に置く(数時間程度)」くらいです。
結局のところ、紅茶はホットもアイスも茶葉からいれて、美味しく飲みたいのなら、その都度作ることになります。
身もふたもないような正論を並べて申し訳ありません。プロなら解決しろよっていわれそうですが…、味はさておきであれば方法はあります。けれども、日頃リーフティーで紅茶をいれている方が満足する味わいのアイスティーを冷蔵庫に保存したり、長時間保存することは、残念ながらできません。
以下は参考までにご覧ください。
上の画像は左右同じ紅茶液です。通常のアイスティーよりも濃いめに作った紅茶。常温だと濁らない。氷で冷やすと濁る。冷蔵庫で冷やしても同じこと。
下の画像は上と同じ紅茶に白みつで甘みを加え、氷で冷やしたもの。甘くすれば冷えても濁らない。(通常のアイスティーより濃いため微妙にクリアではないが、上の左とは大違い)
※以下の内容は、ペットボトルの紅茶を今ほど意識しないで、茶葉から作る前提でアイスティーを考えていた頃に書いたものです。興味がある方はご覧ください。
アイスティーが濁る原因
アイスティーが濁る要因はいくつかありますが、主なものには次の4つが考えられます。
- ゆっくり冷える
- 冷えすぎる
- 紅茶が濃すぎる
- 時間が経つ
この原因、単独の場合もありますが、重なり合っていることが多い。そのあたりも含めて、一つずつ説明します。
アイスティーが濁る原因1=ゆっくり冷える
ホットティーが冷えたら“ぼんやり濁っていた”こんな経験はありませんか。私はたまにあります。
アイスティーを飲みたい時、ホットティーを作って冷めるまで待っていたらいつ飲めるかわかりませんから、こんなアイスティーの作り方をする人はいないと思いますが、たまたまホットティーの残りがあった時、氷に注ぐと濁る可能性が大です。
次に、アイスティーを冷蔵庫に入れておいたら濁っていた。これは多くの人が経験しているのではないでしょうか。
冷蔵庫に入れると一気に冷えるのではなく、ゆっくり冷えますよね。これがよろしくないのです。+冷えすぎることで濁ります。
【対策1】急冷する
アイスティーは、熱い紅茶を氷に注いで「急冷」する。
ゆっくりと冷やさないで一気に冷やせば濁りにくい。
アイスティーを作る時、ホットティーを作り、茶葉を漉し、容器ごと冷水に浸けて外から冷やす方法もあり。ただし、できるだけ素早く冷やすこと。時間をかけて行うと濁りやすいです。
【対策2】冷蔵庫で冷やさない。冷蔵庫に保存しない
普通に作ったホットティーを冷蔵庫で冷やしてアイスティーにしない。
冷蔵庫で冷やすと熱い紅茶がゆっくりと冷える。冷たくなったら100%近く濁ります。
また、茶葉から作ったアイスティーは、冷蔵庫に保存しない。
アイスティーを作り置きする場合は常温保存。
神経質になることはありません。キッチンでも自分の部屋でも構わないので、普通に考えて食品を置くには環境が悪い場所でなければOKです。冷蔵庫なら1時間程度。
普通に考えて食品が置ける場所。例えば、紅茶の茶葉、小麦粉などの粉類、スナック菓子、常温に置いている酒 etc…このようなものが置ける環境なら問題ありません。
アイスティーが濁る原因2=冷えすぎる
「茶葉で作ったアイスティーは、冷えすぎると濁る」
「冷たいアイスティーが飲みたいのに、冷えすぎると濁る」
それが現実。アイスティーのジレンマです。
常温~やや冷えくらいまでは大丈夫なのですが、キンキンに冷たくなると濁りやすいです。
対策として「水出し紅茶」「少ない茶葉で抽出」「タンニンの少ない茶葉を使う」などがあります。しかし、普段飲んでいる紅茶を急冷したものに比べると物足りないと感じる人が多いはず。
【対策】冷蔵庫で冷やさない
茶葉から作ったアイスティーは、冷蔵庫で冷やさない。飲む時点で氷で冷やす。
アイスティーが濁る原因3=紅茶が濃すぎる
アイスティーを作る時、熱い紅茶を氷に注いで「急冷」する。正しい方法です。
「熱い紅茶を氷に注ぐ」→「氷が溶けて薄くなる」
対策として、「薄くならないように紅茶を濃くする」これも正しい。
正しい方法なのですが、落とし穴があります。
紅茶を濃くし過ぎるとアイスティーは濁るのです。良かれと思った行っていることがアイスティーが濁る原因になっている。よくあるケースです。
アイスティーが濁る原因は、「紅茶が濃すぎる」ことが多い。
「紅茶が薄ければ濁らない」
もちろん、薄いと美味しくない。アイスティーのジレンマのその2。
【対策】計量を正確に
ホットティーは、少々いい加減でもブレても大きな問題ではありません。アイスティーは、濃くなると濁る。なので、アイスティーの計量は正しく行ってください。
ホットティーの1.5倍~2倍まで
ホットティーの茶葉量の1.5倍を目安に若干多くてもOKくらいの分量がおすすめ。
専門店の茶葉を使う場合は、2倍はやや多いです。スーパーで売られている味の軽い茶葉ならば2倍で良いのですが、専門店の茶葉なら1.5倍を目安にしたほうが良いです。
蒸らし時間は短く
ホットティーよりも蒸らし時間を短くする。
3分蒸らす茶葉は「2分」
5分蒸らす茶葉は「3分」
2分30秒とか3分30秒とか多少の調整はOK
茶葉は増やす。蒸らし時間は減らす。
アイスティーを濁らせないポイントは、「紅茶は濃くするけど、濃くし過ぎない」
【茶葉は増やして、蒸らし時間は短くする】
アイスティーが濁る原因4=時間が経つ
急冷で作ったアイスティー。氷で冷やして飲みはじめはきれいだったけど、しばらくしたら濁ってきた。
常温で保存していたアイスティー。数時間したら濁る。濁りは、常温に置いている時にすでに濁ってくる場合と、常温では濁っていないのに氷を入れたグラスに注ぎ冷やした時に濁る場合があります。
【対策】早めに飲む
氷を入れたグラスに注いだら、即、濁る場合は、作り直してください。作り方に問題ありなので、アイスティーの作り方から見直してください。
注いだ時は大丈夫だけど、少し時間が経ったらなんとなく濁ってくることがあります。アイスティーは、あんまりゆっくりと時間をかけて飲まないで早めに飲むことをおすすめします。
濁る濁らないは関係なく、時間をかけたら氷が溶けて薄くなりますからね。早めに飲んだほうが美味しいです。
保存時間は長くても5~6時間まで。
茶葉から作ったアイスティーは、常温保存できますが、保存時間は、長くても5~6時間まで。2~3時間経つと濁る可能性があります。
保存時間が長くても5~6時間というのは、「風味が抜ける」「衛生面」もありますが、保存時間が時間が長くなると濁りやすいのもあります。
朝作ったアイスティーを夕方や夜に飲むはナシ。夜作ったアイスティーを朝飲むのもナシです。
紅茶が濃いほど早く濁ります。1~2時間で濁りはじめる場合もある。逆に長時間経っても濁らないようなら紅茶が薄いということ。
最後に…
アイスティーが濁るのは、いくつか要因が重なることが多い。紅茶の濃さだったり、作り方だったり…。
濁ったり、美味しくなかったりしたら、一側面だけを見ないほうが良いです。原因は一つじゃない可能性が大だからです。いくつかの要因を考えて対処してみてください。
多くの場合は、「紅茶を濃くし過ぎない」「冷蔵庫で冷やさない」「長く置かない(飲むときに急冷で作る)」で解決できると思います。