紅茶の葉っぱ(リーフティー)の大きい茶葉と小さい茶葉は、どちらがよいのでしょうか。
答えは「茶葉の大きさで紅茶の良し悪しは決まらない」です。
茶葉の大きさは「紅茶の好み」への影響はありますが、茶葉の大きさが「紅茶の品質」に直結するわけではありません。
大きい茶葉がよいと思っている人いますが、勘違いです。
また、ティーバッグは中の茶葉が細かいからよくないと思っている人もいますが、これも勘違いです。細かい葉からよくない、ティーバックにしては大き目の葉だからよいなどではなくて、茶葉自体の品質によります。
紅茶の味や品質は、茶葉そのものの品質の影響が最も大きいです。
茶葉が大きいとか小さいとか、葉っぱのままの形状と細かくカットしているとか、リーフティーかティーバッグかとか、いれ方などは、茶葉の品質に比べたら小さくて、好みに影響するような感じです。
とはいえ、紅茶は嗜好品です。好みが最も重要です。なので、品質うんぬんではなくて、好みに応じて茶葉の大きさを選べばよいと思います。
小さめの茶葉:収穫後茶葉をカットしながら加工した茶葉:ブロークン・CTC(CTCはブロークンの一種)
アッサムティーの例
下記の画像はアッサムティー。「左CTC」「右フルリーフ」
フルリーフ・大きな葉がよくて(上質・高品質)、CTC(ブロークン)小さな葉は劣る(低質)などは一切ありません。
どちらもクオリティーシーズンの良質な茶葉です。クオリティーシーンティーのアッサムCTCは、普通レベルのアッサムのフルリーフよりも高品質で美味です。
アッサムの場合は、フルリーフとCTCは両方よくて個性の違いが少しあります。
- フルリーフ:香りがよい・味はまろやか:ストレート◎ミルクティー〇
- CTC:味が濃い・コクが強い:ストレート〇ミルクティー◎
セイロンティーの例
下記の画像はセイロンキャンディー。「左ブロークン」「右フルリーフ」
これもフルリーフがよくて(上質・高品質)、ブロークンは劣る(低質)などは一切ありません。
品質は同レベルですが、個人的な好みはブロークン。キャンディーはあっさりしているのでフルリーフだとまったくの無個性です。ブロークンのほうが味にパンチがあり紅茶の旨味を感じます。アッサムに比べると両方かなり弱いです。
茶葉の質、紅茶の味と茶葉の大きさの大小は関係ない
- 茶葉の質、紅茶の味と茶葉の大きさの大小は関係ない
- 大きな葉で質の良い茶葉もあるし、悪い茶葉もある
- 小さい葉で質の良い茶葉もあるし、悪い茶葉もある
飲み方や味の好みを考え茶葉を選ぶ
茶葉のサイズや形状の違いは「飲み方の向き不向き」を考え選ぶのがよいでしょう。
- ストレートで飲んで「香り重視、繊細な味わいを楽しみたい」なら葉の形フルリーフ
- ストレートで飲む人でも「香りよりもコク重視」ならブロークン
- ミルクティーで飲むことが多く「コクや力強さを求める」ならブロークンやCTC
ザックリ分けると
大きめの茶葉は、ストレート向き。香り重視向き
小さめの茶葉は、ミルクティー向き。コク重視向き
とはいえ、ウバは小さな茶葉のブロークンでも香り高い。キーマンはフルリーフでもミルクティーもいけます。決めつけないことですね。
茶葉の品質は、飲んでみないと分かりません。ましてや味の好みは飲まなければ全く分かりません。単純な見た目や売り文句に流されないで飲んでみて、好みの茶葉を見つけましょう。