ファーストフラッシュとは?

ファーストフラッシュとは?

ファーストフラッシュは、やや大げさに言えば“好きな人にとっては神的な紅茶”といえるくらいですが、一般的な紅茶好きにとっては…

「ファーストフラッシュ?なにそれ?はじめて聞いた」
「名前は聞いたことはあるけど、よく分からない‥」

というような人も多いと思うんですよね。

好きな紅茶を飲んでいれば、他の紅茶のことは知らなくてもよいのですが、折角ですから「ダージリンファーストフラッシュとは何か?」に少しだけ触れてみませんか。

まずは、ダージリンティーのおさらいからいきますね。

ダージリンティーとは?

インド(国)・ダージリン(都市)で収穫された紅茶がダージリンティー。収穫地の名前が銘柄になっている紅茶です。

知っている人からすれば当たり前の話ですが、知らない人が案外多くて、単純に「ダージリン」という商品名の紅茶だと思っている人もいるんですね。特に問題はありませんが…。

日本茶に例えると、狭山茶(埼玉県・狭山市)や八女茶(福岡県・八女市)のようなイメージですね。

とはいえ、実は、

狭山茶は、狭山市以外の周辺地域で作られたお茶も含めたもので、狭山市だけが原産地ではないんですね。
八女茶も同様で八女市だけが生産地ではありません。

同じように日本で販売されているダージリンティーは、ダージリン産の茶葉だけではなくて、インドの他の生産地もブレンドしているものが多いです。

念のために言っておきますと原産地の偽装ではありませんので、勘違いしないでくださいね。100%でなくても「商品名」としてはOKなのです。

なお、ティークラブで販売している「ピュアダージリンティー」は、ダージリン原産茶葉100%のダージリンティーです。安心してください。

ピュアダージリンティー

ダージリンファーストフラッシュとは?

多くの紅茶の生産地は一年中茶摘みをしていますが、ダージリンの優良な茶園は、春(3~4月)、夏(6~7月)、秋(11月)の良質な茶葉が育つ時期「旬の時期」に茶摘みを行います。

ヒマラヤ山脈を望む標高の高いダージリンは、冬場(11月後半~3月前半)には、茶摘みを行いません。気温が低く新芽が芽吹かないからです。

春になり、気温が上がり、恵みの雨が降った後に芽吹いた新芽を摘んだお茶がファーストフラッシュです。

ただし、最初に摘んだ茶葉のみをファーストフラッシュというのではありません。

春の時期に摘んだものはファーストフラッシュで、中でも品質の良い茶葉のみがファーストフラッシュの商品として販売されます。そうでもない茶葉はブレンドなどに使われるのが一般的です。

また、最初に摘んだものが良くて、後半は劣るのでもありません。

日本茶の感覚で考えると、一番茶に最高の価値があるようなイメージですよね。しかし、紅茶のファーストフラッシュはそんなことはありませんので、誤解しないでくださいね。

ダージリンの茶摘み

ダージリンの茶摘み

サングマ茶園・グームティー茶園

ティークラブで2020年に販売しているのは、「サングマ茶園」と「グームティー茶園」の2茶園のファーストフラッシュ。生産農家をブレンドしてない茶葉ということです。

お米に例えると「新潟県・魚沼産のコシヒカリ」。その中でも生産者の「鈴木さんが作ったコシヒカリ」、「山田さんが作ったコシヒカリ」というイメージです。

サングマ茶園・グームティー茶園

独特味わいの理由

ダージリンファーストフラッシュは、水色が浅く、青みがあり、甘味が強く、渋味や酸味の味わいが他の紅茶とは一味違っています。紅茶らしくないという感想があったり、緑茶やウーロン茶っぽいという感想があったりもする独特の味わいがあります。

独特の味わいを生む秘密は、主に3つの要素が関わっています。

1.産地
2.茶木の種別
3.発酵の度合い

1.産地の違い

生産地によって味わいが違うのは、ダージリンに限ったことではありません。

アッサムもディンブラもウバもキーマンも生産地の気候風土によって、特徴的な味わいが生まれています。

それが生産地をブレンドしない紅茶の醍醐味の一つですね。

お米に例えると「北海道産コシヒカリ」と「新潟県産コシヒカリ」と「広島県産コシヒカリ」では、味が違うのと似たようなイメージでしょうか。

インドダージリンの茶園

標高が高く霧がたちこめる場所にあるダージリンの茶園

2.茶木の違い

紅茶になる茶の木の品種は、大きく分けると「アッサム種」と「中国種」の2つ。

アッサムやディンブラなどの一般的に「紅茶らしい」と言われる紅茶の多くは「アッサム種」という茶の木の品種です。

ダージリンティー中でもダージリンらしい独特の風味が強いものは「中国種」の茶の木です。

中国種は、葉が小さく緑茶向きの品種。だから、ダージリンは緑茶っぽいニュアンスがあるのです。

ダージリンの茶木

ダージリンの茶木

3.発酵の度合いの違いい

一般的に紅茶は100%近く発酵させて作ります。ダージリンやヌワラエリアなどごく一部の紅茶に限り、発酵を途中で止める「半発酵」で作られています。

完全に発酵させることで紅茶らしい香ばしさが生まれ、赤茶色の水色になります。発酵を途中でとめることで独特の青みや緑みが感じられ、浅い水色の紅茶になります。

緑茶やウーロン茶のニュアンスを感じるのは「中国種」の茶木であると同時に「半発酵」による影響が大きいと考えられます。

ダージリンティー

発酵によって味わいに違いが生まれる

ダージリンの気候風土、中国種の茶木、半発酵。そして、作り手のたゆまぬ努力がダージリンファーストフラッシュの滋味深い独特の味わいを生んでいます。まさに農作物ですね。

通好みの銘茶

ファーストフラッシュは、収穫量・販売量ともに少なく「希少な紅茶」です。

だから、紅茶好きでも知らない人がいたり、話には聞いたことがあっても飲んだことがない人がいたりするのです。

そして、ファーストフラッシュは、実に味わい深い紅茶です。

香り高く、味の奥行があり、旨味も多い。
ブレンドしないから生まれる紅茶の味わいです。
ブレンドしないから繊細で個性豊かな茶葉本来の味わいを楽しむことができるのです。

繊細で個性豊かな味わいだから、飲む人を選びます。

素晴らしい紅茶ゆえに万人受けしないのです。

ファーストフラッシュは、通好みの銘茶です。

とはいえ、紅茶通になる必要はありませんから、好みじゃなくてもOKです。一方、紅茶通ってわけじゃないけど味が好きももちろんOKです。嗜好品ですからね。

そもそも、紅茶は眉間にしわを寄せて味わうものでもありません。リラックスしたい時に飲みたいものですよね。

ファーストフラッシュだからといって、こだわり過ぎないで、通ぶらないで、気軽に楽しんで欲しいです。ファーストフラッシュも “普通の紅茶” だからです。

特別な紅茶ですが、特殊な紅茶ではありません。当店のお客さまは、日々の一杯として普通に飲まれている方が多いようです。それでいいんです。それがいいんです。とても嬉しく思います。

長々と説明をしてきましたが結局のところ飲んでみないと分かりませんよね。紅茶ですから…。興味のある方は、ぜひ飲んでみてくださいね。

ダージリンファーストフラッシュ2020

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