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キャロットケーキを再考してみる

こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。

キャロットケーキは、自分なりの定番から思い付きで作ったものまで、数多く、そしていろいろなレシピで作ってきました。

うまくいくことがあれば、イマイチだったこともあります。そこで、キャロットケーキのレシピを再考したいと思い立ち、ならばとニンジンだけのシンプルなキャロットケーキを作ってみました。

さすがにケーキ生地にニンジンだけだとケーキとしては物足りたいと思うので、スパイスは入れました。ニンジンとスパイスのシンプルなキャロットケーキを試してみました。

ごくシンプルなキャロットケーキの材料

15㎝の丸型×1台分

  • 全卵・・・2個(104gでした)
  • 甜菜糖・・・65g
  • 黒糖・・・25g
  • グレープシードオイル・・・85g
  • ニンジン・・・細いもの3本(正味254gでした)
  • 薄力粉(ドルチェ)・・・65g
  • 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・65g
  • ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・3g
  • スパイスミックスパウダー・・・小さじ1/2
  • シナモンパウダー・・・小さじ1/2
  • クリームリーズ・・・100g
  • 無塩バター・・・30g
  • きび砂糖・・・30g
ごくシンプルなキャロットケーキの材料

甜菜糖と黒糖と混ぜた卵/スパイス・小麦粉・ベーキングパウダーを混ぜたもの/グレープシードオイル/ニンジン

ごくシンプルなキャロットケーキの作り方

【下準備】
ニンジンを細長くすりおろす
薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー・スパイス・シナモンを合わせてふるう
型に紙を敷く
オーブンを200℃で予熱する

【作り方】

  1. 室温にした卵を溶きほぐし、甜菜糖、黒糖を混ぜる。10分ほどおき砂糖と卵を馴染ませる。ハンドミキサー高速でスポンジケーキよりしっかり目に泡立てる
  2. ハンドミキサーの低速で混ぜ続けながら、グレープシードオイルを少しずつ加え、混ぜる
  3. ニンジンを加え木べらで混ぜる
  4. 粉類を3回に分けて加え、その都度混ぜる
  5. 紙を敷いた型に生地を移す。表面を均す。天板に乗せオーブンに入れる。180℃に下げ50分焼く
  6. 焼き上ったら型の底にショックをあたえ生地の中から空気を抜く。型に入れたま網にのせ30分くらい置き生地を落ち着ける。焼いた時の上の面を下にして網にのせる。型をはずし、紙をはがし、粗熱をとる。冷めたらビニール袋かラップで包む。完全に冷めたら冷蔵庫で保存する。翌日以降に食べる
  7. バターを柔らかくし、きび砂糖を混ぜ、室温のクリームチーズを加え混ぜる。ケーキの表面にぬる

ごくシンプルなキャロットケーキ

ごくシンプルなキャロットケーキの感想

見た目では水分が残り気味で生地の下の方がつまったように見えたのですが、食べるとネチッとした感じや水分が残りすぎた感じはなくて、味も食感も悪くない。ニンジンとスパイスだけのキャロットケーキは大いにアリです。

「どっしりしている」と捉えれば、今回のレシピでもありなのかもしれないし、「少し重い」と考えれば、多少の修正が必要でしょう。

気になったのは下記の4点

  1. 焼き加減
  2. ニンジンのすりおろし方
  3. 粉の分量
  4. チーズフロスティング

焼きが少し弱かった

ニンジンの量が多かったためか焼きが少し弱く、水分が残り気味で、焼き縮みもやや大きく、特に下側の生地がつまった。

焼き時間を5~10分のばしたほうがよかったと思いました。

または、ニンジンの分量を少し減らすか、粉の量を各5g程度増やしたほうがよかったのかもしれません。

ニンジンのすりおろし方

今回はニンジンをすべて細長くすりおろしました。このやり方は食べる時にニンジンの存在が目立ちます。それ自体は悪くないのですが、欠点はキレイに切れないことですね。ニンジンの繊維があるため切りにくいです。

その一方で、すべてを細かくすりおろすと水分が多く水っぽい生地なります。ニンジンや粉の量を調整しないと水っぽくネチッとした生地に焼き上ります。よろしくない状態です。

半分は細かくすりおろし、半分は細長くすりおろすのがよいと考えます。ただし、ニンジンがとても柔らかい場合は、すべて細長くすりおろすのもアリ。また、ニンジンの分量は卵の倍量程度にしたほうが焼き上りが安定すると思いました。

粉の分量

  • 薄力粉(ドルチェ)・・・60~75g
  • 強力粉(はるゆたかブレンド)・・・60~75g
  • ベーキングパウダー(アルミフリー)・・・3~4g
  • 粉の分量は、ニンジンの分量や他の材料の分量や状態によって前後します。水っぽいものや重い素材の場合は粉多め。軽い素材の時は粉少な目がよく、薄力粉と強力粉の合計が130~150gくらいが適正だと考えます。

    ベーキングパウダーは4gが適正でしょう。

    チーズフロスティングはあったほうがよい

    ニンジン以外の副材料によってはチーズフロスティング(クリームチーズ、バター、砂糖を混ぜたもの)はなくてもよいのですが、ニンジンとスパイスだけのキャロットケーキは、チーズフロスティングをのせたほうがいいです。チーズフロスティングがないと素朴過ぎます。

    今回の場合、ケーキの焼き上がりは表面がフラットですが、生地が柔らかいのでチーズフロスティングをのせると重みで中央が沈んでいました。

    キャロットケーキにチーズフロスティングはつきもの。ケーキだけだと素朴なキャロットケーキがチーズフロスティングがあることでティータイムのケーキに昇華します。

    朝食などでご飯代わりに食べる時はなくても構いませんが、ティータイムはチーズフロスティングをのせることをおすすめします。ちなみに私はお昼ご飯に食べることが多いので、チーズフロスティングなしで食べることが多いです。

    ごくシンプルなキャロットケーキ

    キャロットケーキ作りのポイント

    ニンジン以外の副材料を入れないで作ったことで、改めて気がついたことがいくつかありました。今後はその点に注意しながら、配合を考え作っていきます。

    キャロットケーキの場合、ニンジン以外の副材料の選びかたと分量が大きな影響を与えますね。なくても成り立つことが分かったのに、入れるとなると多くても少なくてもよろしくない。考えどころです。

    もう一点、ふんわりとどっしりのバランスも大きなポイントだと思っています。

    これらのポイントを考えながら、これからもキャロットケーキ作りに励んでまいります。

    引き続きよろしくお願いします。

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    堀内芳昌@紅茶専門店ティークラブ

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