キャロットケーキとは?
こんにちは。紅茶専門店ティークラブの堀内芳昌です。
この投稿では、私が作るキャロットケーキ、私が考えるキャロットケーキついてお話します。
前回の投稿でシンプルなキャロットケーキを作りレシピについての考えを話しましたが、今回は私が考えるキャロットケーキの概念のようなお話です。
キャロットケーキとは?
一般的なキャロットケーキは以下の通りです。
キャロットケーキ (Carrot cake) は、生地にすりつぶしたニンジンを混ぜたケーキである。ニンジンを混ぜることによって、材料が柔らかくなり、出来上がったケーキも柔らかく濃密な食感になる。ニンジンそのものの風味、食感、見た目も付加される。
その名前によらず、キャロットケーキの製造工程(卵や砂糖等の湿った材料を全て混ぜ、乾いた材料も別に全て混ぜ、湿った材料を乾いた材料と混ぜる)や出来上がったものの堅さ(通常、ケーキより密度が大きく、パンよりも荒い)はクイックブレッドにより近い。
出典:出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
堀内にとってのキャロットケーキ
私にとってのキャロットケーキも上記のものと大差はありませんが、少しケーキに寄っています。というか、完全にケーキだと考え作っています。バターを使わない甘さ控えめな素朴なケーキ。
また、たっぷりとニンジンを入れますが「ニンジンの風味は弱い」と思っています。副材料(ナッツやドライフルーツなど)やスパイスを合わせて楽しむケーキですね。
Wikipediaの説明文には「ニンジンそのものの風味、食感、見た目も付加される」とありますが、思いのほかニンジンの風味(味)は目立たない。ニンジンが入っているのは分かりますが、風味(味)は弱いと思っています。もしかすると西洋のニンジンに比べ日本のニンジンは風味が弱いのかもしれません。
卵、油脂、砂糖、小麦粉にニンジンだけでキャロットケーキをつくったことがありますが、それでもニンジンの味は思うほどは目立ちません。入っているのは分かりますけどね。しっとりしたジューシーなスポンジケーキのようです。卵、油脂、砂糖、小麦粉+ニンジン・スパイスで作ったキャロットケーキは、スパイスケーキでした。
好きなキャロットケーキ
自分で作る時はやや素朴な感じでフロスティングもしないことが多いのですが、カフェで食べる時はちょっと違っています。どっしりしたものや具材がたくさん入ったもの、フロスティングがしっかりのった風味豊かなキャロットケーキが好きです。
キャロットケーキを扱っているお店が少ないので、それほど多くを食べたわけではありませんが、印象に残っているのはローズベーカリー。キャロットケーキでは最も有名かもしれないので、ご存知の方も多いと思います。色が濃く、ややネチッとした水分や油分が多そうな食感ですね。
好きな味で何度も食べたいと思うのは、satito’s tableworksのキャロットケーキ。重すぎず軽すぎず、具材やフロスティングのバランスがよく紅茶にとても合う味わい。お店の紅茶も美味しく雰囲気も素敵です。そうはいっても、近くにないため食べられるのは数年に一度。折角行っても、行列で入れなかったり、売り切れていたりする。だからこそ、余計に食べに行きたいのです。
2店舗ともに同じようなケーキを作りたいというよりも食べに行きたい存在です。そうはいっても、最後に伺ってから3~4年以上経っている…。多少変わっている可能性もありますね。久しぶりに食べてみたい。
堀内流キャロットケーキの特徴
私が作るキャロットケーキ最大の特徴は「卵を泡立てる」こと。
キャロットケーキで卵をしっかりと泡立てるのは、他では見かけない作り方ではないでしょうか。卵を泡立てた生地にたっぷりの具材を入れるのですから、上級者むきというほどではありませんが、やや難易度は高いかもしれませんね。
実は、卵の泡立てさえできれば、作りやすいというか、作業性はいいのです。一般的なキャロットケーキは、粉類を混ぜると生地がボテッとしてやや扱いにくくなりますが、卵、砂糖、オイルが混ざった生地はふんわりとしているため扱いやすいです。
作業は難しくないけど、卵の泡立てや生地の扱いなどには慣れが必要なので、何度か作ってコツを掴まないとうまくいかないかもしれません。ケーキ作りに自信のない人にはおすすめしにくいレシピですね。簡単に作りたければ一般的なキャロットケーキのレシピのほうがいいかもしれませんね。
卵を泡立てる理由
- 重曹を使わずにすむ
- 作るのが楽しい
重曹を使わずにすむ
卵を泡立ててキャロットケーキを作っている理由は、ベーキングパウダーと重曹のケミカル感を減らして生地を膨らませたいからです。私の場合、重曹はキャロットケーキ以外には使わないので、使わないですめばこしたことはないというのもあります。
勘違いしないでくださいね。ベーキングパウダーと重曹が悪いといっているのではありませんよ。ベーキングパウダーと重曹を使っているであろうお店のキャロットケーキを美味しいと思って食べていますからね。
自分で作る時はなければいいなぁという感じです。
とはいえ、一般的なキャロットケーキの独特の食感や風味には、ベーキングパウダーと重曹のダブル使いが関係してるはずです。なので、この2つを使わない減らしたいと考えれば、おのずと少し違ったキャロットケーキになってしまいます。分かったうえでやっているのです。
作るのが楽しい
卵を泡立てて、オイルを乳化させるケーキ作りが、なぜだか好きなのです。
キャロットケーキをはじめてとして、バナナケーキやジンジャーケーキなど使いますが、なんだか楽しい。個人的に気に入っている。それだけでのことです。
卵の泡立て方
私の作るキャロットケーキ一番の特徴といえる卵の泡立て。2パターンあります。
- ハンドミキサーで泡立てる。しっかり泡立てる
- 手で泡立てる(混ぜる)。ゆるく泡立てる
ハンドミキサーで泡立てる
ハンドミキサーで生地がハッキリとしたリボン状に落ちるくらいにしっかりと泡立てる。
- メリット
- 手が疲れない(ハンドミクサーを使うから)
作業に慣れると作業性がよい
卵の気泡で膨らませるためベーキングパウダーが少なめでもふんわりとし、しっとりジューシーなスポンジの食感になる
- デメリット
- 泡立てに時間がかかる
混ぜ方を誤ると膨らみが弱かったり、焼き縮みが大きくなったりする
時間が経つと外側がパサつきやすい
手で泡立てる(混ぜる)
卵と砂糖を泡だて器でしっかり混ぜる。オイルを少しずつ加えもったりするくらいまで混ぜる。少しふんわりと泡立つくらいまで。
- メリット
- 短時間でできる
混ぜる技術がいらない
ハンドミキサーを使わない
しっとりしてパサつきにくい。もっちりして重たい食感
- デメリット
- 手が疲れる
ベーキングパウダーが少し多めに必要、または重曹を併用する
ふんわりは弱い。もっちりして重め
作る楽しさが弱い(個人的に)
ほとんどの場合「1」のハンドミキサーで泡立てる方法で作ります。たまに気がむいたら「2」で作るという感じですね。
卵を全く泡立てないで混ぜるだけの作り方のキャロットケーキはあまり好きではありません。
私が作るキャロットケーキは、大枠ではこんな感じです。他の特徴としては、ニンジンの量が多い。強力粉と薄力粉を混ぜて使うなどがあります。
キャロットケーキは簡単に作ることのできるケーキですが、深掘りすると奥が深いです。何でもそうかもしれませんが…。
これからも創作レシピのキャロットケーキを試しつつ、当サイトではある程度めどがついたレシピやサイトを見た人が作りやすそうなレシピを紹介していきます。
それでは、また。