美味しいティーバッグの美味しいいれ方として、巷で実しやかに囁かれている「ソーサーで蓋をする方法」をティークラブでは、おすすめしていません。
なぜなら「ティーポットで抽出したほうが断然美味しいから」です。
ソーサーでふたをすれば、しないよりは美味しくなります。決して間違ってはいません。
ですが「多くの人がやっていない」はずです。おそらく知っているけどやっていないのでしょう。ほとんどのティーバッグのいれ方で「ソーサーでふたをしましょう」といっているからです。知っていてやっている人は、ここを見てないでしょう。
なぜ、知っていてもやらないのでしょうか?おそらくですが、現実的ではないだと思います。リーフで紅茶をいれない人やシーン、ティーバッグの紅茶の飲む人やシーンにおいては、ソーサーをふたをするのが現実的ではない、つまり、もっと簡単にしたいのだと思います。
簡単に美味しい紅茶が飲めることがティーバッグのメリットです。手間をかけ過ぎたらメリットが弱くなる気がします。
そもそも、ソーサーでふたをすれば、しないよりは美味しくなりますが、劇的変わるほどではありませんよ。劇的に変わるという人がいますが大袈裟です。表現の度合いは人それですが…。根本的な大間違いをしてない限り、茶葉が変わらなければ、紅茶の味が劇的に変わることはありません。
とはいえ、これで終わったらわざわざ記事を書く意味がないので、もう少し説明を追加します。
ティーバッグのいれ方「ソーサーでふたをする方法」をおすすめしない理由
リーフティーを茶漉しに入れカップで直接抽出する。
ほとんどの人がやっていないのではないでしょうか。
「茶葉が湯に浸かっていない」などというのなら、先端をちゃぽんと沈めれば良いだけのこと。この状態で茶葉は湯にギリギリ浸っています。
前述の写真と意味合いは同じです。
左は、リーフティーを茶漉しに入れカップで抽出したもの。右は、ティーバッグをカップに入れ抽出したものです。
右はティーバッグだからOK。左はリーフティーだからNGでしょうか?
当店では両方ともおすすめしていません。
なぜなら、ティーバッグは紅茶だからです。
蓋をする、蓋をしないの問題ではないのです。
カップで抽出することが『“美味しい紅茶のいれ方”としては、よろしくありません。』ということです。
ティーバッグは紅茶です。インスタントティーではなくバッグの中には紅茶が入っています。だから、リーフティーと同じように、ティーポットを使って入れるのが美味しい抽出方法なのです。
そして、リーフティーと同じように、ティーカップ一杯分の紅茶を作るのではなく、ティーカップ二杯以上作るのが美味しい抽出方法になります。
折角ティーポットを使っても、「ティーカップ一杯用のティーバッグを使い、150ccの湯で、ティーカップ一杯分の紅茶を作る」のでは意味がないので注意してくださいね。
手軽に抽出するのはOK
「簡単に済ませたい」「ティーポットで抽出する余裕はない」「紅茶いれる場面で空気を読んだらこだわれない…」という時もあると思います。
そんな時は、ティーカップで抽出すればいいし、チャッチャッと済ませればいいと思います。
生活の中にはいろいろなシーンがありますからね。キチンと美味しい紅茶をいれる時、手軽に済ませる時などを使い分けてはいかがでしょうか?
もちろん、毎回美味しい紅茶を飲むのは多いいにOK。だとしたら、ティーカップにふたをするなどという小手先だけのテクニックを使うのではなく、リーフティーと同じように抽出しましょう。 “情報のための情報” にのせられないほうが良いと思いますよ。