私が講師を務めるカフェの専門学校の授業でミルクティーの研究をしました。
茶葉の違いや紅茶のいれ方の違いやミルクの違いなどいろいろな検証をしましたが、個人的に毎年注目しているのが「ミルクティーの黄金比」です。いくつかのパターンを飲み比べをしてもらい、どの割合を好む人が多いのか、配合によっての反応の違いなどを見るのが楽しみです。
カフェ経営を夢見る若者たちですが、中には紅茶が苦手な人もいます。ストレートティーが好きな人もいれば、甘い紅茶が好きな人もいます。さまざまだから、さまざまな反応になるのが楽しみなんです。いろんな意味で紅茶教室とは違います。そこがまた面白い。
前置きが長くなりましたが、多くの人が支持した2021年度の「ミルクティーの黄金比」は以下の通りです。
ミルクティーの黄金比2021
- 紅茶とミルクの割合・・・紅茶100cc+ミルク50cc=紅茶2対ミルク1
- 茶葉・・・アッサムCTC
- 紅茶のいれ方・・・「茶葉2倍紅茶」アッサムCTC8g・湯量300cc・蒸らし時間3分
- ミルク・・・人肌程度に温める
茶葉2倍紅茶「2」対「1」ミルクがミルクティーの黄金比
多くの人が支持しました
茶葉2倍紅茶「2」対ミルク「1」のミルクティーを多くの人が美味しいといいます。
もちろん紅茶多めの割合が好きな人もいるし、ミルク多めの「紅茶1対1ミルク」を好む人もいます。けれども、茶葉2倍の濃い紅茶「2」対「1」ミルクのミルクティーを好む人が断然多いのです。実は毎回この結果なんですよね。念のためにいうと誘導してませんよw。
紅茶2~3対ミルク1
私の個人的な好みは、アッサムCTCなら紅茶2対1ミルクが◎。紅茶3対1ミルクも好きです。黄金比よりやや紅茶多めが好きですね。
ディンブラやアールグレイなら濃い紅茶3対1ミルクくらいが好きです。紅茶がやや多いほうが好みです。あくまでも個人的な好みで、ディンブラでも紅茶2対1ミルクを好む人は多いです。
コクのあるミルクティーの黄金比
なお、この比率はコクのあるミルクティーの黄金比。飲み応えのあるミルクティーの黄金比です。あっさりサラッとしたミルクティーではありません。そのようなミルクティーが好みの方には濃すぎるでしょう。
ミルクティーの黄金比【茶葉2倍紅茶「2」対「1」ミルク】は、今までそーとー多くの人に飲み比べをしてもらった結果です。私の考えではなくて事実。もちろん好みの違う人もいますが、コクのあるミルクティーを飲み方にはおすすめします。
黄金比ミルクティーのミルクは温める
黄金比ミルクティーのミルクを温める理由は、主に2つです。
- 紅茶(ミルクティー)が適温になる
- 温めたほうがミルクキーな味わい
紅茶(ミルクティー)が適温になる
ミルクティーの黄金比は、【茶葉2倍紅茶「2」対「1」ミルク】ミルクの量が多いので、冷たいミルク(牛乳)加えると温かい紅茶が冷めてしまいます。丁度よい冷め加減ではなく、明らかにぬるい。でき上がりの紅茶としてはよろしくない温度です。
「熱々の紅茶に冷たいミルクを加えると丁度よい温度になる」という説がありますが、これはミルクを少量加える場合の話です。
ミルクをたっぷり加える黄金比ミルクティー場合は、温めたミルクを加えて丁度よい温度になります。
温めたほうがミルクキーな味わい
官能的な判断なので絶対ではありませんが、冷たいミルクを加えたミルクティーとほんのり温めたミルクを加えたミルクティーを飲み比べると温かいミルクを加えたミルクティーほうがミルキーです。牛乳の甘みをよい加減で感じられるからではないでしょうか。
そして、美味しい。私も何度も体感していますし、他の方からも温めたミルクの方が美味しいという声を多数いただいております。
ちなみに、温めた牛乳を加えたミルクティーと冷たい牛乳を加えたミルクティーを飲み比べてもらって「冷たい牛乳の方が美味しい」といった人はいません。
ミルクの温度
ミルク(牛乳)を温めるのですが、沸かすのはNG。牛乳の嫌な臭みがでるからです。
ミルクの温度は40℃前後。人肌~風呂の温度くらいが目安です。
ミルクを温める方法
牛乳を温めるのは小鍋で温めてもいいですし、湯煎でもかまいませんが、電子レンジが現実的ではないでしょうか。
レンジで数十秒の温め。
牛乳の量にもよるので時間は加減してください。
レンジは沸かしすぎる心配が少なく、時間も短いのでおすすめです。
最後に
ミルクティーの黄金比は【茶葉2倍紅茶「2」対「1」ほんのり温めたミルク】です。
ストレーティーの濃さの紅茶+少量ミルクでミルクティーを飲んでいた方で、コクのある飲み応えのあるミルクティーが飲みたい方は、ぜひ試してみてください。