
カフェの紅茶メニューの「メニュー表記について」
グランドメニューの紅茶のメニュー表記は、「茶葉の種類ごとの名前を表記する」を一般的だと考える人が多いようです。
また、美味しい紅茶を出すのなら「茶葉名を表記したほうが良いのでは?」「茶葉の種類を選べるようにしたい」と考える方がいらっしゃいます。
それ自体間違いではありませんが、私はこの意見に懐疑的な見方をしています。
なぜなら、『紅茶が好きな人でも、茶葉の種類まで詳しいお客さまは少ないから』です。
多くのお客さまは、美味しい紅茶が飲みたいと思っていたとしても、茶葉の種類の特長までは詳しくありません。当店は、一般のお客さまに小売り用の紅茶を販売していますが、紅茶の種類、茶葉名まで詳しい人は思いのほか多くはありません。
私が紅茶専門店に行った時にも「種類が多すぎてわからない」、「どれを選べばいいの…」という声を何度も聞いたことがあります。紅茶専門店来する人ですら、戸惑う人がいるのです。カフェやレストランなら尚更です。
とはいえ、茶葉に詳しい人もいるし、選ぶのが楽しい人もいます。なので、茶葉名を表記することを否定はしませんが、安易に「一般的」とも考えられる「茶葉名を表記する方法」に流されないほうが良いと思います。
いくつかの例を紹介します。参考にしてみてください。
カフェや飲食店で紅茶を提供する時の紅茶のメニュー表記例
紅茶と表記する
- 紅茶(ホットorアイス)・・・(価格)
…または - 紅茶(ホット)・・・(価格)
- アイスティー・・・(価格)
茶葉名は表記しない。
茶葉は、一種類でも数種類扱っても構わない。茶葉の種類は、決めておいてもいいし、流動的でもよい。日替わりや月替わりでおすすめの茶葉を出すのも一案。
この場合、厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供したほうが良い。
ティーカップで提供するも可。
レストランやフードがメインのカフェ、ストレートティーがメインのお店向き。
ストレートティー・ミルクティー・アイスティー
- ストレートティー・・・(価格)
- ミルクティー・・・(価格)
- アイスティー・・・(価格)
- ※アイスミルクティー・・・(価格)
茶葉名は表記しない。
茶葉は、一種類でも数種類扱っても構わない。茶葉の種類は、決めておいてもいいし、流動的でもよい。日替わりや月替わりでおすすめの茶葉を出すのも一案。
厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供したほうが良い。
ミルクティーは、Tea with Milk
茶葉量をストレートティーに比べ1.5倍に増やし濃い紅茶にする。ミルクはたっぷり添える。
価格をストレートティーに比べ50~200円くらい高くしても良い。
茶葉名を表記する.1
- ダージリン(ホットorアイス)・・・(価格)
- アッサム(ホットorアイス)・・・(価格)
- ディンブラ(ホットorアイス)・・・(価格)
- アールグレイ(ホットorアイス)・・・(価格) etc…
- ダージリン(ホットorアイス)・・・(価格)
- アッサム(ホットorアイス)・・・(価格)
- ディンブラ(ホットorアイス)・・・(価格)
- アールグレイ(ホットorアイス)・・・(価格) etc…
茶葉の種類は自由。一つの例。
それぞれの茶葉でHot、Ice を提供する方法。
厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供する。または、茶葉は、ティーポットに残した状態で提供する。
茶葉名を表記する方法.2
- ダージリン・・・(価格)
- アッサム・・・(価格)
- ディンブラ・・・(価格)
- アールグレイ・・・(価格) etc…
- アイスティー(アールグレイorディンブラ)・・・(価格)
茶葉の種類は自由。一つの例。
茶葉表記したものはHotのみ、アイスティーを別にする方法。
茶葉によってHotのみ、Hot、Iceが選べる方法が考えられる。
厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供する。または、茶葉は、ティーポットに残した状態で提供する。
ストレートティー・ミルクティー・アイスティー+茶葉名を表記する
- ストレートティー
ダージリン・・・(価格)
ディンブラ・・・(価格)
アールグレイ・・・(価格) - ミルクティー
アッサム・・・(価格)
ウバ・・・(価格) - アイスティー
ディンブラ・・・(価格)
アールグレイ・・・(価格) - ※チャイまたはロイヤルミルクティー・・・(価格)
- ※アイスチャイまたはアイスロイヤルミルクティー・・・(価格)
茶葉の種類は自由。一つの例。
厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供する。または、茶葉は、ティーポットに残した状態で提供する。
ミルクティーは、Tea with Milk
茶葉量をストレートティーに比べ1.5~2倍に増やし濃い紅茶にする。ミルクはたっぷり添える。
価格をストレートティーに比べ50~200円くらい高くする。
チャイまたはロイヤルミルクティーは、煮出しミルクティー。
ホットミルクティーのバランスを考えると、ホットはなくてもよいが、アイスはあったほうが良い。
ストレートティー=茶葉名を表記する・ミルクティー・アイスティー
- ストレートティー
ダージリン・・・(価格)
ディンブラ・・・(価格)
アールグレイ・・・(価格) - ミルクティー・・・(価格)
- アイスティー・・・(価格)
- アイスミルクティー・・・(価格)
茶葉の種類は自由。一つの例。
茶葉の種類は、決めておいてもいいし、流動的でもよい。日替わりや月替わりでおすすめの茶葉を出すのも一案。
厨房で抽出し、茶葉を濾してから提供する。または、茶葉は、ティーポットに残した状態で提供する。
ミルクティーは、Tea with Milk。または、ロイヤルミルクティー=チャイ
ロイヤルミルクティー=チャイをやるか?アイスミルクティーをやるか?は、店による。
どのような紅茶のメニュー表記が良いのか?
あなたのカフェの見込み客とコンセプトによって決まります。
どのようなお客さまに来店して欲しいのか?お客さまのHAPPYのために何をやっているか?に合わせて考えてください。
分からないのなら…
- 紅茶(ホット)・・・(価格)
- アイスティー・・・(価格)
- ストレートティー・・・(価格)
- ミルクティー・・・(価格)
- アイスティー・・・(価格)
- ※アイスミルクティー・・・(価格)
のどちからがおすすめ。
あなたが迷っているとしたら、おそらく紅茶にあまり詳しくない。だとしたら、茶葉名表記はおすすめしません。