ダージリンティーに対して、「一般的」とか「普通」などの声を聞きます。結構、よく聞きます。
「紅茶好きはアールグレイ」「普通の人はダージリン」「ダージリンを選んでおけば間違いない」の声を聞いたこともあります。
確かに、ダージリンティーはよく知られていて、馴染みがあります。有名な紅茶の銘柄です。
しかしながら、一般的・普通というのは少し誤解があると思います。
ダージリンティー3つの誤解
- ダージリンティーは個性的な味わい
- ダージリンティーは好き嫌いが分かれる
- ダージリンティーは希少な紅茶
ダージリンティーは個性豊か
ダージリンティーの風味・味わいは、とても豊かで個性的です。
ダージリンティーの香りは、花のような香りや果物の香り、ハーブの香り、香ばしさ甘さなどがあり、とても複雑で芳醇です。
味は、茶の旨味が多く緑茶のニュアンスも感じることができます。甘み・酸味・渋みのバランスが他の紅茶では味わえないダージリンティーの個性です。
ただし、個性的と言っても、癖があるとか飲み難いとかいうわけではありませんので、勘違いしないでくださいね。ブレンドティーや当店の中では「いわゆる紅茶らしい紅茶」といえるディンブラやアッサムなどと比べると、個性が違うということです。
ダージリンは好き嫌いが分かれる
ダージリンティーは、紅茶好きの中でも好き嫌いが分かれる紅茶です。
ディンブラやアッサムを嫌いという人には、ほとんど出会ったことがありませんが、ダージリンが苦手という人は一定数います。一方で「ダージリンティーが一番好き」という人はたくさんいます。
ダージリンティーは、誰もが無難に好き。誰にとっても普通っぽくて飲みやすい紅茶ではありません。よい悪いの話ではなくて、前述のように個性があり、普通・無難ではないということです。渋みだけでも苦手な人がいますからね。
おそらくですが、ダージリンを一般的とか飲みやすいという人は、「有名だから、なんとなーくのイメージで思い込んでいる」か「他の茶葉をブレンドしたダージリンを飲んでいる」しかも、やや軽めにいれたダージリンティーを飲んでいると思います。
ダージリンティーは希少な紅茶
ダージリンは生産量が少なく希少な紅茶です。
「意外!」、「ダージリンって一番よく見掛ける紅茶じゃないの?」と思う人が多いと思います。
しかしながら、ダージリンの生産量はインド全体の紅茶の生産量のうち僅か1%程度なのです。
ダージリンティーは、とても生産量の少ない紅茶です。
そうはいっても、現実にはよく見かけますよね。スーパーでも売っているくらいですからね。
なぜでしょう?
実は、ダージリンティーという商品の多くは「ダージリン茶葉に他の茶葉をブレンドしたもの」なのです。
紅茶はブレンドによって広がりを見せたという側面もあります。ブレンドすること自体は悪いことではありません。ただし、産地茶に関しては、ブレンドによって誤解がおきているのも事実です。
産地茶とブレンドティーはもう少し分かりやすい表記になるとよいのになぁと思います。例えば、ダージリン茶葉と他の茶葉をブレンドした茶葉は「ダージリンブレンド」などの表記にし、ダージリンティーとダージリンブレンドと分かるようになると誤解が起きないと思います。
ダージリンティーは個性豊か風味豊かだから美味しい
- ダージリンティーは個性的な味わい
- ダージリンティーは好き嫌いが分かれる
- ダージリンティーは希少な紅茶
以上の3つのポイントによって、ダージリンティーは「一般的」とか「普通」というのは、誤解というかちょっと違うぞというのが分かっていただけましたでしょうか。
希少かどうかは重要ではありませんが、ダージリン茶葉100%のダージリンティーの味は「よい意味での個性があり味わい深い紅茶」です。ピンとこない方は、一度味わってみてはいかがでしょうか。
ダージリンティーpick up
→ ダージリンファーストフラッシュ
→ ダージリンセカンドフラッシュ
→ ダージリンオータムナル
→ ピュアダージリンティー
→ ピュアダージリンを含む7つの茶葉を少しずつ飲める「紅茶セブン」
→ ピュアダージリンを含む4つの茶葉と紅茶の道具の「お試しセット」