ダージリンシーズンティーとピュアダージリンティーの違いは、【収穫期、生産者(茶園)などを「ブレンドしているか」「していないか」の違い】です。
「ダージリンシーズンティー」「ピュアダージリンティー」ともに、インド(国)・ダージリン(都市)で収穫された紅茶です。
インド・ダージリンは、3月くらいから11月くらいまでの間茶摘みが行われ、優良茶園だけでも80数か所くらいの茶園があります。
その収穫期や茶園をブレンドしないのが「ダージリンシーズンティー」、ブレンドしたものが「ピュアダージリンティー」です。
ダージリンシーズンティー
季節の新茶の中でも収穫茶園や収穫日などを一切ブレンドしていない「ピュア中のピュア」な茶葉。
シーズンティーをさらに細分化すると「ファーストフラッシュ(春摘み)」「セカンドフラッシュ(夏摘み)」「オータムナル(秋摘み)」の3種類になります。
ダージリンシーズンティーの特徴は、香りの広がりが複雑で豊か。味は繊細で深みがあり、甘みも渋みも個性的。余韻の広がりと長さが秀逸です。
ピュアダージリンティー
ピュアダージリンの茶葉は、シーズンティーと同一グレードの茶葉ですが、収穫時期、収穫茶園などをブレンドしています。
ピュアダージリンティーの味の特徴は、ダージリンシーズンティーに比べ、香りも味もマイルドで厚みがあります。
香ばしさ、甘みと渋みのバランスが飲みやすさにつながります。シーズンティーとの最大の違いは余韻。スッと消える切れの良い後味。悪くいえば余韻が短い。
ブレンドティーのメリット・デメリット
紅茶はブレンドすると角が取れ丸くなり、マイルドで飲みやすくなります。言い替えると個性が弱くなるといえます。
「個性×個性×個性」は、ものすごい個性にはならないのです。ただ、ブレンドすることで厚みや深みはでます。
また、個性とは別に味が安定するという面もあります。シーズンティーは、季節や年により味が大きく変わりますから。
しかし、ブレンドすることで香りや味、余韻などの広がりが減り、茶葉本来の特徴や良さが失われることになります。
「茶葉の個性を楽しむか」「マイルドで飲みやすい紅茶を選ぶ」かでブレンドティーの善し悪しは決まります。どちらが善い悪いではないので、好みや気分でお選びください。