ファーストフラッシュは、3~4月に収穫され、収穫後すぐに紅茶に加工され、4月くらいに日本に入ってきます。
ティークラブで販売するファーストフラッシュは、日本で検査、茶葉のクリーニングを経て、パッケージをして販売に至ります。
例年は、GW開けにご案内をして、5月中旬に販売を開始します。
今年販売開始が遅くなったのは、新型コロナウイルスの影響です。
茶葉の収穫、紅茶への加工、日本への輸入準備まで整ったところで、インドがロックダウン。輸出ストップとなりました。
茶葉の収穫が終わっていたのは、幸いなことです。
収穫時期に外出自粛となっていたらアウトでした。
日本のゆるい外出自粛と違って、インドは茶園にも入れないくらい厳しかったようです。
ストライキの時のような荒れ放題の茶園を見ることになったのかもしれません。
日本への入荷は遅れはしましたが、収穫~紅茶への加工~パッキングまでが終わっていたのは、運が良かったと言えるでしょうね。
ちなみに、ファーストフラッシュの収穫後には茶園に入れない時期があり、茶木は伸び放題、オーガニック農園ですから虫は育ち放題、一時的には荒れたようです。
けれど、茶園の方々の日々の努力によって、今ではすっかり回復しているそうです。
紅茶は、農作物です。
ダージリンシーズンティーを飲むと実感できます。
農作物を感じる紅茶も
ブレンドティーも
ティーバッグも
フレーバーティーも
紅茶です。
どれが良い、悪いというものではありません。
王道も邪道もありません。
美味しいも美味しくないも、結局のところ「好み」です。
自分が美味しいと思うもの、好きな紅茶を飲めば良いと思います。
とはいえ、「好み」だけで片付けるのも「野暮」なことかなぁ…と個人的には思っています。
生産地の気候風土や茶園の方々のたゆまぬ努力が生み出す「自然な味わい」「茶葉本来のナチュラルな風味」を楽しむのも、紅茶の楽しみの一つではないでしょうか。
はじめて飲む人の中には、「これが紅茶なの?」「美味しいんだけど、紅茶とはちょっと違うかな…」などの感想もあったりします。
一方
「こんなおいしい紅茶はじめて飲んだ!」「普通の紅茶とは違うけど、美味しい!」などの声もあります。
結局は「好み」となってしまいますね。
飲んでみたけど苦手だった人には、無理強いはしません。
苦手な人は苦手ですからね…。
飲んだことのない方は、ぜひ一度飲んでみてください。
いろんな意味で「新しい紅茶の味」がするはずです。