ダージリンの茶園、心配された昨年のストライキの影響からは、完全に回復おります。
しかしながら、次なる敵が襲い掛かりました。
「天候不良」
天候不良の影響で、良質な茶葉の生産量が激減。
生産量が減れば、市場価格は高騰する。
お気づきの人もいると思いますが、ほとんどの紅茶店のダージリンが値上がりしています。
30%前後~中には1.5倍くらいになっているものも…。
仕入れ値と売値のバランスを考えれば、当然のことです。
茶葉の仕入れ値が高騰しているのですから…。
生産量が減れば、市場価格は上がる。
昨年、日本でも天候不良の時期に野菜が高騰しましたよね。
中には2倍以上になったものも…。
仕方ありませんね。
これを受け入れなかったら、茶園や農家は産業として成り立たなくなりますから…。
茶葉の値上がりは、致し方ありません。
「茶葉の仕入れ値が上がったから、販売価格も上げる」
正しいような、おかしいような…
その答えは置いておいて、当店は値上げを見送りました。
何故なら、『価格改定の予告をしていなかったから』です。
茶葉の仕入れ値は、本当に大きく値上がりしています。
安い茶葉を仕入れたのではありません。
ですが、一切の予告をしていなかったので、“今回は” 値上げを見送りました。
昨年のファーストフラッシュから
「天候不良で生産量が減っている」
「良質の紅茶を作るのが難しなっている」
「茶葉の価格が上がっている」
などとメルマガ等でお伝えしていました。
そんな時に「値上げするかも?」くらい言っておけばよかったです(笑)
ストライキ以降で生産量が激減して、すでに上がっていたのですから…。
ただ、、春になったら落ち着くんじゃないかぁと
淡い期待もあったんですよ…。
無理でしたね・・。
おそらく、今後、茶葉の価格が下がることはないと思います。
天候や労働環境、賃金等の問題が改善に向かいことはないと思うからです。
特に異常気象は、世界的な問題で、もはや異常気象というよりも、「こんな気候が当たり前」という感じではないでしょうか・・。
また、人件費や経費が下がることも考えにくい。
良質な紅茶は、手摘み手作業ですからね。
なので、、
例年通りの価格でファーストフラッシュを販売できるのは、最後です。
ここまで読んできて、勘のよい人ならお気づきでしょう。
茶葉の仕入れ値が高騰している。
値上げをしない。
ということは、、
当店の利益は少ないです。
他社が40%、50%上げているものを据え置きしているのですからね・・。
赤字とは言いませんが、利益はほとんどありません。
なので、『好きな人だけ飲んでください』
いつもは一杯だけでも飲んで欲しいとか言っていましたが、今回は言いません。
『好きな人だけ欲しい。』
『好きな人は必ず飲んでください。』
マーガレッツホープ茶園
キャッスルトン茶園