シュトレンの美味しい食べ方(切り方や保存方法など)

シュトレンの美味しい食べ方(切り方や保存方法など)

シュトレンの美味しい食べ方

シュトレンの美味しい食べ方として、切り方や保存方法、食べる時期などを紹介します。
※以前の記事「意外と知らないシュトレンの食べ方」を書き直しました。

  1. シュトレンの切り方・その1
  2. シュトレンの保存方法
  3. シュトレンの切り方・その2
  4. シュトレンを食べる時期

シュトレンの切り方・その1

シュトレンを美味しく食べるため、そして保存性を高めるための切り方は、真ん中から切るです。

シュトレンの切り方と食べ方
  • 真ん中を切り、切り口から一枚(二枚でも三枚でも良いのですが)スライスする
  • 残ったシュトレンの切り口を合わせてラップでぴったりと包み、ジップロックなどの保存袋に入れて保存する
  • 次食べる時は、切り口から一枚切る。を繰り返し最後に両端を食べる

このように食べると切り口が外に出ないので乾燥が防げ、雑菌を抑えることができます。

と、いうようなことがネット上にはたくさん書かれていますよね。

正しいです。
私もそのようにおすすめしています。

ですが、これって、1個が1キロくらいあるような大きさで本格的なレシピで作られたシュトレンの場合に役立つ話なんですよね。大きなシュトレンを数週間かけて食べる時には実に有効です。

日本のシュトレンってそんなに長時間かけて食べるように作られていないものが多いと思うんですよね。サイズも小さいですし、お酒やスパイスを効かせないものも多い。砂糖やバターを減らすことで保存性も落ちます。

そして、そもそも3週間とかゆっくりと時間をかけて食べる人も少ないと感じています。そんな文化も浸透していません。知識が広まっているだけで…。

なので、必要以上に力んで「真ん中から切れ!」って言うほどでもないのかなと思います。正しいのは間違いないんですけど。そして、以前は私はちょっと力んで「真中から切る」ってお伝えしていましたね(笑)。

真ん中できるメリット

真ん中から切ると、“一番食べてみたい”中央部分から食べることができます。これって案外、嬉しいことではないでしょうか。

端から食べると、数日食べてちょっと気持ちが薄れた頃に中央を食べるのが、ちょっと微妙になる気がするんですよね。あくまでも数週間も時間をかけて食べる時の話ですが…。

真ん中から切るのは、保存性を高めるのはもちろんのこと「美味しく食べられる」こともメリットではないでしょうか。

まとめると、シュトレンは真ん中から切って食べるのがおすすめ。
ただし、数日で食べ終えるのなら、端から切っても大差ない。
真ん中から切れば、美味しい・食べたい真ん中から食べられる。

シュトレン切り方

シュトレンの保存

20℃以下の涼しい『室温に保存』

できるだけ涼しく、湿気が少なく、衛生的な場所に置くことをおすすめします。

冷蔵庫はイマイチ

シュトレンは、パン菓子発酵菓子。パン生地がベースなので、冷蔵庫の温度帯に置くと老化します。風味や食感が悪くなるのです。ダメではないけど、おすすめはしません。

ただし、暖房をかけることが多い室内、室温が高い場合や湿気が多い場所は注意が必要。また、砂糖のコーティングやお酒スパイスを控えたシュトレンは保存性が落ちます。生地の乾燥だけでなく、雑菌の繁殖、カビの発生の恐れがあります。数日なら大丈夫ですが一週間以上保存する場合は、気を付けたほうがいいですね。

シュトレンの切り方

シュトレンの切り方・その2=美味しい厚み

スライスの厚みは7㎜~1㎝前後くらいがおすすめ。

リッチなものほど薄く。素朴系は多少厚めでもOKです。

ティークラブの紅茶のシュトレンは、見た目は地味ですが味わいはリッチなので、薄めのスライスがおすすめ。厚くても1cmまでですね。厚く切ってガッツリ食べるのは野暮ですよ。物足りないとか言いっこなし(笑)。薄いスライスをジンワリ味わうのが粋です。

たくさん食べたい人は、厚く切るのではなくて「薄く切ったシュトレンを数枚食べる」をおすすめします。

紅茶のシュトレン

シュトレンを食べる時期

シュトレンは、アドベントの期間に楽しむのが一般的です。

アドベントとは?
諸説ありますが、ザックリ言えば「クリスマスを待つ期間」。11月の後半や12月の初旬から~クリスマスイブまでの間です。

クリスマス当日に食べてはいけないわけではありませんが、クリスマスを心待ちにしながら楽しむイメージ。日本にはない習慣ですから、馴染みにくいのかもしれませんね。

ドイツでは1キロ以上もあるような大きなシュトレンを薄くスライスして、毎日少しずつ食べるのがアドベントの楽しみの一つです。

時間をかけて食べるためには、保存性を高める必要があります。そのために大量の砂糖をまぶしたり、お酒やバターを染みさせたりするんですね。気候環境の違いもありますけどね。

日本の気候環境や食文化などを考えれば、1か月もかけて食べるようなことはないと思いますが、ある程度ゆっくりと時間をかけて楽しみたいものですね。

なお、日本では、クリスマスを過ぎても販売しているお店があったり、年始用として販売したりするお店も見かけます。なんでも日本風・なんでも商業ベースで考えるのは日本人の特長ですから、ダメではないと思います。個人的には、シュトレンはアドベント、年始はガレットデロアですけどね。

紅茶のシュトレン

年に一度のお楽しみ・年末恒例のお楽しみ

「今年はシュトレン」「来年はパネトーネ」などのように、毎年種類を変えてアドベントを楽しむのも良いと思います。が、年に一度のお楽しみとして、年末の恒例行事として毎年シュトレンを楽しむのも悪くないです。

実際にそのような人は多いんですね。
毎年シュトレンを楽しみにしている人って、本当に多いですよ。

シュトレンのようなパンって、この時期しか食べませんよね。というか、お店でも売っていません。ドライフルーツたっぷりのパンやケーキはありますが、シュトレンのようなものは見かけないと思います。

だから、楽しみなんです。最近は季節感が薄れているので「この時期だけのもの」は、実に尊いと思います。

クリスマスを待つ時期にリッチなシュトレンとシンプルで味わい深い紅茶を楽しみませんか?なにかと忙しない時期ですが、ひと時の癒しになるはずです。

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