今ではホームページなどにたくさんの紅茶のいれ方に関する情報を紹介していますが、実は、はじめからこのような姿勢ではなかったんですよね。
教えるのが好きなのだと思っているかたがいらっしゃるようなのですが、そんなことはないんですよ。
それなのに、なぜ、紅茶のいれ方を積極的に伝えるようになったのかをお話しますね。
- 美味しい紅茶を広めたいと思っていた
- いれ方が心配で紅茶が買えない人がいることに気が付く
- 簡単な紅茶を難しくする人が多い
- 「紅茶を手にしたお客様が美味しく飲んでHappyになる」までが仕事
美味しい紅茶を広めたいと思っていた
紅茶の仕事をはじめた頃には、単純に「美味しい紅茶を広めたい」と思っていたのです。つまりは、買っていただくこと最優先でした。
個人的にアレンジを考えるのが好きということもあり、基本的な紅茶のいれ方は簡単に伝えアレンジティーのレシピや紅茶の菓子のレシピなどをチラホラと紹介していました。「紅茶の楽しみ方を広めたい」という気持ちはありました。
しかし、途中から「美味しい紅茶を探している人に、美味しい紅茶を売れば良い」と考えるようになり、紅茶のいれ方や楽しみは重視しなくなっていました。
『近くに紅茶専門店がないから通販で買えて良かった』などの声を聞くことがあったからです。このようなニーズがあるのだから、ニーズに応えればよいと考えていました。元々美味しい紅茶を広めたいと思っていたのですから、それが叶ったともいえますね。
また、常連さん・継続的に買っていただくかたは、楽しみ方の情報をそれほど求めていないことにも気が付いたのです。お客様から届く声は、ベーシックなストレートティーやミルクティーを楽しんでいる人がほとんどで、アレンジを楽しんでいる人はあまりいませんでした。
それらの影響によって、ある時期までは「良質の茶葉を仕入れ、キチンと販売したら、それで終わり」だと考えていました。
商品に紅茶のいれ方を添えていたので、それを参考にして、飲む人が自由に飲めば良いと思っていたのです。
しかし、それは“半分間違い”だったと気が付きました。
一方で「美味しい紅茶が通販で手軽に買える」を望んでいる人が多いのは事実なので、半分は間違っていなかったと思っていますが…。
いれ方が心配で紅茶が買えない
- 高い茶葉や良さそうな茶葉を買っても、美味しくいれられない
- 気になる紅茶に出会っても、買いたい茶葉があっても、いれ方が心配で躊躇してしまう」
- 紅茶は好きだけどティーバッグしかいれたことがないから、茶葉だといれ方が分からない
などの声を聞くことが増えたのです。
私は紅茶の仕事をする前から、自分で紅茶を買って飲んでいましたが「いれ方が心配で紅茶が買えない」なんて思ったことはありませんでした。
なので、好きで紅茶を買おうとする人、ましてや通販で紅茶を買おうとする人にいれ方が心配という不安があるとは思いもしませんでした。自分が紅茶好きなのが仇になったのかもしれませんね。
お客様の声を聞くように心掛けてから、「私が気づいていない不安」や「いれ方に関して、思っていた以上に不安」を持っている人が多いことに気が付きました。
この点を解消しないと、美味しい紅茶をたくさんの人に飲んでもらうことが難しいのだと感じました。
簡単な紅茶を難しくする人が多い
美味しい紅茶は、実にシンプル。
紅茶のいれ方は簡単です。
なのに、紅茶を難しくする(難しく伝える)人が多いのです。
やっかいなのは、紅茶を難しく伝える人はみなさん熱心だということです。決して、悪気があるのではなく、よかれと思ってやっているからややこしくなるのです。
もちろん、絶対的な絶対的な一つの正解があるわけではないし、私が言うことが正解でもありませんが、私は、家庭でおいしい紅茶を飲みたい人にとって、「最もシンプルな方法」と「日本人が腑に落としやすい内容」を伝えます。
溢れかえる情報を整理して、家庭でおいしい紅茶を飲みたい人が迷わないようなシンプルな情報をお届けしようと思っています。
「紅茶を手にしたお客様が美味しく飲んでHappyになる」までが仕事
紅茶を買おうと思っている人の中に「いれ方が心配」と考える人が思いのほか多いことに気が付いてから、また、溢れる紅茶の情報に流される人が多いことに気が付いてから
紅茶を売ることだけが仕事なのではなく、質の良い紅茶を仕入れ販売するのはもちろんのこと、『 “紅茶を買う前の情報をキチンと伝える” から “紅茶を手にしたお客様が美味しく飲んでHappyになる” までが仕事なのだ。』と考えるようになりました。
それによって積極的に紅茶のいれ方や楽しみ方、そして“おうちで美味しい紅茶を楽しむための”紅茶のまつわるet ceteraを伝えるようになったのです。
おかげさまで、たくさんのお客様から
- 『こちらのお店は、いれかたを教えてくれるので助かります。』
- 『紅茶の美味しいいれ方や紅茶の説明等、考え直さないといけないと思うほど解説があり、とても良かった。』
- 『やはり、いれ方を聞いて入れると茶葉が喜ぶな・・・と思いました。』
などの声をいろいろといただいております。
このようなお声をいただけようになり小躍りしそうなくらいに嬉しい反面、以前は一方的な思い込みをしていたことは、反省しかありません。
一人でも多くの紅茶好きのかたに美味しい紅茶を飲んでいただけるよう、これからも学び、努力をし続けます。直接会える方はもちろんのこと、インターネットでの情報もプロの情報ではなく一般の人の情報発信を積極的につかむように心掛けております。
気になることがありましたら、お気軽にお声がけくださいね。
これからも一杯の紅茶で“元気になれる” “癒される”そんなピュアでフレッシュな紅茶と家庭で楽しむための紅茶のまつわるet ceteraをお届けします。末永くよろしくお願いいたします。